【9月28日マッチデープログラム】 KUFC MATCHDAY PROGRAM 2024 vol.17
鹿児島ユナイテッドFCのマッチデープログラム電子版。
今回は9月28日に行われる2024明治安田J2リーグ第33節、鹿児島ユナイテッドFC vs 水戸ホーリーホックのマッチデープログラムです。
日程表・順位表・テキスト速報
前回までの振り返り
2024年9月15日(日)2024明治安田J2リーグ第31節
vs ロアッソ熊本 会場:白波スタジアム(鹿児島県立鴨池陸上競技場)
ロアッソ熊本をホームに迎え、両クラブサポーター含めて10,000人を超える熱気ではじまった第31節。
4分、鹿児島陣内にこぼれたボールをンドカ チャールスが収めて、田中渉がドリブルでボールを持ち運ぶ。
熊本陣内まで運んだところで右を追い越したンドカへスルーパス。
ンドカが左側へ送ったパスを有田稜がダイレクトでシュートを打つ。
25分、熊本が右サイドから入れたクロスをゴール前で合わせられるが、枠を外れる。
37分、中盤でボールの競り合いを熊本が奪い、鹿児島守備陣の背後に送ると、広瀬健太との競争を制した熊本のシュートが決まって先制を許す。
後半に入った50分、左サイドで沼田駿也が粘って有田稜へパス、後ろへ戻したところを田中が左足で狙うがGKがキャッチ。
51分、鹿児島陣内での熊本のパス回しから裏を取られてシュートを打たれるが、泉森涼太が防ぐ。
52分、熊本陣内での守備でンドカがボールを収めて、山口卓己へつなぎ、田中がペナルティーエリア内へ送ったスルーパスに抜け出した有田稜がGKの頭上を浮かせたボールは熊本DFがクリアする。
57分、熊本がすばやいパス回しで鹿児島の守備を動かし、空いたスペースを突いたシュートがゴール隅に決まって追加点を許す。
63分、熊本のパスをカットした中原秀人がペナルティーエリア内へ入れたボールをンドカが収めて、打ったシュートが跳ね返ったところを沼田が拾って、さらに中原がつないだところを渡邉英祐が強烈なミドルシュートで狙う。
72分、熊本が左サイドからゴール前に入れたクロスから決定的なシュートを打たれるが泉森が体勢を崩しながらも2回3回と弾き返す。
直後にも裏への抜け出しから強烈なシュートを打たれるがまたも泉森が弾く。
77分、鹿児島陣内でボールを奪うと有田稜が熊本ディフェンスのプレッシャーを受けながらボールを運び続け、右サイドをフリーで駆ける鈴木翔大へスルーパス。
鈴木はフリーで走り込む星広太をおとりに、左足に持ち替えてシュートを打つが密集した守備網に遮られる。
最後まで1点が遠く、0-2で敗戦した。
2024年9月22日(日・祝)2024明治安田J2リーグ第32節
vs 栃木SC 会場:栃木県グリーンスタジアム(栃木県宇都宮市)
栃木SCのアウェイに乗り込んだ第32節。
開始直後の2分、栃木陣内にボールを運んで得た左サイドのスローインから、ペナルティーエリア内の鈴木翔大が落としたボールを圓道将良が栃木守備陣に囲まれながらも抜け出し、振り抜いた右足のシュートが決まって鹿児島が先制する。
お互いに決定的な場面を作らせない展開が続いた37分、栃木が左サイドから入れたクロスを逆サイドで合わせられるが、圓道も粘り強くマークについて、フリーで打たせない。
39分、鹿児島の素早いリスタートから左サイドで鈴木がボールを収めて、後ろから走り込む圓道にヒールで落として、圓道がニアサイドを狙ったシュートはGKが防ぐ。
直後のコーナーキックは混戦から押し込もうとしたところを一度は跳ね返されるが、田中渉が拾う。
再びゴール前に送られたボールを井林章がヘディングで合わせるがポストに当たる。
42分、中盤の競り合いでマイボールにした栃木は鹿児島の裏のスペースへ。
栃木選手との競争になるなか、岡本將成選手が走り勝ってマイボールにする。
前半アディショナルタイム、右サイドバックの渡邉英祐から藤村慶太とつなぎ、藤村は近くの稲葉修土を飛ばして右サイドの田中へパスを送り、さらに前のタッチライン際へ走る有田稜にボールを預けてそのまま追い越した田中へリターン。
もう一度戻したボールを有田稜がファーサイドへ早いクロスを入れるが、圓道にはわずかに合わない。
直後のコーナーキックのこぼれ球から稲葉がミドルで狙う。
後半に入っても一進一退の攻防が続く。
77分、途中出場の五領淳樹がフリーキックをペナルティエリア内へ送ると、ゴール前へ折り返えすが、わずかのところでクリアされる。
80分、栃木はスルーパスから元日本代表FW矢野貴章が抜け出すが、岡本將成がシュートブロックに入る。
81分、栃木のロングスローからゴール前に入ったボールをクリアしたところを、浮かせたヘディングが決まって1-1の同点。
85分、鹿児島のクリアボールを収めた五領は一気に加速して栃木の守備を突破して左サイドの武星弥へスルーパス。
ボールを運んだ武は右足でファーサイドを狙うが枠を外れる。
90分、ボールを競りに行った渡邉の背後を突かれて、ペナルティエリア内へ侵入され、カバーに入った藤村がファウルを取られる。
PKを決められて1-2。
逆転負けを喫した。
田上裕メッセージ(9月23日配信「きばれ!ユナイテッドステーション!vol.158」より抜粋)
栃木SC戦の主に前半を振り返って
試合内容としては相手どうこうを抜きにして、ものすごくボールが動くおもしろいゲームだとシンプルに感じました。
もちろん勝たないと意味がないという意見はあると思います。
ただこの試合は4-4-2の鈴木翔大選手と有田稜選手の2トップでスタートしましたが、みんながハードワークしていて攻守の切り替えを早くすること、守備で2度追い3度追いすることは、これまでの10試合で一番良かったです。
また奪ったあとの攻撃でのサポートも、先制点の場面含めて、パスの出し手と受け手の2者だけでなく3人目も動き出していることで、気持ちが乗っているのも感じましたし、圓道選手のシュートのところは今までの想いが乗ったシュートだったと思います。
失点の場面について
全体として相手の出方を待つ守備ではなく、ボールに向かう守備ができていました。
自分の届く距離にマークする相手を見て、受け渡しをして、危ないところでも相手選手を自由にさせないことでシュートを許さなかった。
ただ失点の場面でそういったことができませんでした。
80分くらいになると足が止まってきて、それでもみんなでよく守っていました。
ただ失点の場面では足が止まっていてもったいない、誰がどうするのか中途半端になってしまったところでした。
これは前半の終わりの方で、チャンスが来ていた時間帯で決められなかったことが大きいです。
サッカーはお互いに流れがあるので、自分たちの時間でない時に我慢ができるか。
ただ大事なのはこの同点に追いつかれたあとでしたが、その後も選手たちは闘っていましたし、どちらが流れを掴むか、そして決めきるかの勝負でした。
PKは相手がうまかったです。
途中交代選手の意義について
(栃木は)矢野貴章選手が出てきたことで雰囲気が変わったと現地で応援された方で、おっしゃっている方がいました。
確かにゲームチェンジャーというか交代で流れを変えられる選手は大事です。
鹿児島にもそれができる選手たちがいます。
交代選手についても栃木戦に途中で出た選手が悪いとかではなく、残り6試合、こういう選手が大事になってきます。
これからの6試合で雰囲気を変えたり、ワンプレーで流れを変えることが大きくなると思います
(五領淳樹選手が出てきたことで雰囲気を感じたというコメントに対して)
五領選手もホームだったら、よりその雰囲気ができていたんじゃないかって思います。
次の水戸戦はホームですし、同じような形の時に彼が出てくれば次の試合も含めて流れを持ってきて、行けると思います。
それから彼のドリブルは大人になったなと思います。
これまでは「オレが全部抜いてやるぞ」っていう感じだったんですけど、今は「パスを出すよ」と見せかけて急加速したりして、いいベテランの雰囲気だなって思います。
全体を振り返って
この試合、シンプルに悔しかったです。
栃木にこれだけサポーターが来てくださっていることがすごかったです。
眼の前で見ていた選手もサポーターにとっても苦しく悔しい敗戦でした。
パブリックビューイングでもイオンや長島で多くの方が応援してくださって、本当にありがとうございました。
今後に向けて
J3降格が決まったような言い方をされますし、可能性として本当に厳しくなりましたが、6試合、まだどう乗り切るかで、状況はわかりません。
降格が決まったと言いたい気持ちは分かりますが、僕は可能性の方に賭けたいです。
諦めないで欲しいとは思いますがもちろん強制はできません。
けれど今回も悔しいけど、諦めずに可能性を信じて応援することのほうがより良い未来が広がっているのではないかという気がしています。
鹿児島の順位としては19位で、18位の栃木さんに前節敗れたことで勝ち点6差、17位の大分さんとは勝ち点10差になりました。
シンプルに計算して残り6勝で18積んだとして41になるので、できないこともないし、どうなるかは分かりません。
眼の前の試合をみんなでがんばる、それで結果がついてくるというシンプルな考えがいいのではないかと思います。
今も敗戦の悔しさで胸が張り裂けそうですが、可能性がある限り本気で信じて応援するしかできません。
僕にはそれしか言えません
でも鹿児島のサポーターはポジティブに応援して下さる方々が多くて、だから選手たちも頑張っています。
ただ負の連鎖で負けていることで、余計なこと、マイナスのシーンが頭によぎり続けるので、この負の連鎖を断ち切れるかにかかっています。
今回の試合は結果は結果です。
それを受け止めて残りの6試合、1試合ずつ全力を尽くすしかありません。
毎回毎回それしか言っていませんが、その先にはお金では変えられない価値あるものが待っているはずです。
次の試合は岡本選手が累積警告で出場できませんが、出ている選手がみんなのためにという気持ちでプレーして欲しいです。
みんなで上を向いて走りましょう。
簡単に切り替えられるものではないとは思いますが、水戸戦に向けてみんなでボルテージを上げましょう。
次こそはと信じて、リミテッドユニフォームを着て、応援していきましょう。
今回のコラム「鹿児島をもっとひとつに。」は休載いたします。