【4月29日マッチデープログラム】 KUFC MATCHDAY PROGRAM 2026 vol.07
鹿児島ユナイテッドFCのマッチデープログラム。
今回は4月29日に行われる明治安田J2・J3百年構想リーグ第13節、鹿児島ユナイテッドFC vs サガン鳥栖のマッチデープログラムです。

鹿児島・佐賀エールプロジェクトイベント


前節までの振り返り
明治安田J2・J3百年構想リーグ第10節
vs ガイナーレ鳥取 白波スタジアム(鹿児島県立鴨池陸上競技場)
PKで勝利したギラヴァンツ北九州とのホーム戦の翌週、ホームにガイナーレ鳥取を迎える。
開始直後から鳥取陣内に攻め込み、福田望久斗のクロスから嵯峨理久がシュートを打つ。
しかし3分、鳥取が鹿児島の背後にボールを入れ、守りに入った山田裕翔が倒れるがファウルにはならず。
ゴール前に折り返されて先制される。
それでも鹿児島は慌てることなくすぐに反撃に出る。
「自分自身は意外と冷静でした。自分も今日はアップからシュートの感触も良かったので、得点を取れる感じはしていました(河村慶人)」
14分、センターバックの江川慶城から右サイドで青木義孝、嵯峨理久とつなぎ、鳥取守備ラインの背後にボールを浮かせる。
いち早く走り始めていた河村慶人が、飛び出してきたGKの位置を見極め、ふわりと頭上を抜く。

「(嵯峨)理久くんから浮き球のパスが来た時に、走りながら間接視野でキーパーが出てきているのが見えました」
ループシュートで河村は今シーズン初ゴール。
40分、鳥取がクロスをワンタッチで合わせるシュートを打つが、至近距離のGK川上康平が片手で弾き出し、再度のリードは許さない。
直後の43分、左サイドで得た直接フリーキック。
吉尾虹樹はファーサイドに向けて巻いたボールを送る。
ゴール正面で河村と有田稜が競ったボールは、そのままゴールに吸い込まれる。
「直接狙うというよりは、ファーポストのラインを狙っていたところはありました。蹴る前に(有田)稜くんが近寄ってきて、相手の強い選手をブロックするという風に言ってくれたので、そこを目がけて蹴ったら、上手く枠に行ったので良かったです(吉尾虹樹)」

鹿児島が逆転、そして第2節以来の複数得点。
さらに鹿児島は高い位置でのボール奪取からの速攻を軸に攻め続ける。
鹿児島ペースの中で吉尾、河村とチャンスを迎えるが追加点は決まらない。
1点リードの状況で村主監督は、59分に吉尾と有田に代えて藤村慶太と中山桂吾、67分に福田と河村に代えて圓道将良と武星弥が投入され、交代枠5人のうち4人を早々と使う。
「少し前線からの追い方というところで、鳥取さんのボール回しが上回る時間もありました。そこで一列目・二列目の守備のところで、チームとしてのタスクをしっかりやりつつ、途中から出る選手には3点目を取りに行きなさいと、一人一人に役割をしっかり与えて送り出しました(村主博正監督)」

87分、鳥取最終ラインのパス回しに武がプレスに走る。
鳥取がパスを出した先には稲葉修土が駆け出していた。
ボールをさらった稲葉はそのまま鳥取ゴールに向かい、武は相手守備の死角からペナルティエリア内に入り込む。
稲葉のパスを受けた武は、丁寧にゴール隅に流し込み勝利を決定づける3点目、そして自身のシーズン初ゴール。
「チームとして前線からのプレスは90分徹底しようと言われています。そこでイナくん(稲葉修土)が上手く相手からボールを取って、自分の欲しいタイミングと場所にボールが来たので、あとはもう決めるだけという感じでした(武星弥)」
3-1で鹿児島が勝利した。


明治安田J2・J3百年構想リーグ第11節
vs レノファ山口FC 維新みらいふスタジアム(山口県山口市)
前節を逆転で勝利して、アウェイで臨む薩長ダービー。
有田稜にとって昨シーズン、プレーした古巣戦でもある。
「相変わらず一色に染まった温かいサポーターがたくさんいました。ブーイングされるかなと思ったんですけど、自分の名前が呼ばれた時は温かい拍手で迎えてくれたのですごく嬉しかったです(有田稜)」
だからこそ勝ちたいという想いで臨んだ序盤、双方ロングボールで相手陣内に攻め入り、チャンスを作ろうとする。
13分、山口陣内で直接フリーキックのチャンスを得る。
キッカーの吉尾虹樹が前節に続き、ファーサイドへゴールに向かうボールを蹴る。
飛び込む有田稜と競った山口の選手に当たって、鹿児島が先制する。

「前半の立ち上がりにセットプレーからいい形で先制できて、いいスタートが切れたと思います(稲葉修土)」
22分、山口が前線へ送ったボールを江川慶城がヘディングで弾くが、相手が回収する。
遠目の位置から打ったシュートがゴール隅に決まって同点に追いつかれる。
前半の終盤にもお互いにチャンスをつかむが、山口のシュートはGK川上康平が手を伸ばして弾き、左からの展開で青木義孝が打ったシュートは相手GKが足で防ぐ。
後半に入った60分、山口は右から左へと大きな展開から入れたクロスから逆転ゴールを奪う。
追いつこうとする鹿児島は82分、山口陣内でボールを回収しながら攻め続け、ゴール前の武星弥が打ったシュートは山口の人壁に弾かれ、頭を抱える。

追いつけないまま1-2で敗戦した。
「自分たちの武器をしっかり磨きつつですが、山口さんもやはり対策してきて、アバウトなボールをどんどん入れてきたり、カウンターのところを狙ってきたり、我慢強い展開をされた中でも、しっかり自分たちの攻守にわたる質を上げていかない限りは、やはり勝負事ですので、そんな簡単には勝てません(村主博正監督)」
「まず連敗は許されないですし、次は意識せざるを得ない、順位も上の相手ですし、90分で勝ちきりたいです(吉尾虹樹)」


明治安田J2・J3百年構想リーグ第12節
vs テゲバジャーロ宮崎 KUROKIRI STADIUM(宮崎県都城市)
山口戦に続いてのアウェイ戦は宮崎県都城市で行われたテゲバジャーロ宮崎戦。
2,000名を超えるサポーターが鹿児島から駆けつけ、絶対に負けられない熱を送る。
スタメンとベンチ入りのメンバーが発表されると、ベンチには常葉大学4年生で来年1月からの加入が内定している特別指定選手の梅木翔斗の名前があることに、サポーターが期待を高まらせる。
「自分の中では緊張した部分もあったんですけど、アップからいろんな声援がある中でしっかり気持ちを作りながら、100パーセントで試合に臨めました(梅木翔斗)」

試合はお互いに守備の集中力が高く、シュートまで至る場面を作れない展開がつづく。
「普段よりシンプルに宮崎さんが背後に入れてくる回数が今までより多く、そこの攻防が増えてきているなという、そして明らかに堅い守備をしながら一発狙っている感じに宮崎さんも見えました。お互いが積極的にトライするというより、お互いがミスを探り合うような展開になっていると思いました(村主博正監督)」
26分、吉尾虹樹が蹴ったコーナーキックから河村慶人が競り勝って強烈なヘディングを打つが、別の場所でファウルを取られる。
28分、中盤でのボールの奪い合いを制して福田望久斗、有田稜とつないで中央からボールを運んだ河村が前を走る嵯峨理久へのパスも見せながら、遠目のシュートを狙う。
37分には宮崎がアーリークロスから決定的なチャンスを作る。
それでも全体的に手堅い展開が続き、0-0で前半を終える。

「前線に高さのある選手がいるので、そのクロスのところと一個目の競り合いのところはしっかり弾くことは相方の江川さんとも話していました。あとはとにかくゼロの時間を長くすることを意識してゲームに入りました。そこは結構できていたと思います(山田裕翔)」
後半、宮崎はパス回しを増やしながら鹿児島ゴールに迫る。
51分のヘディングはGK川上康平がキャッチ。
52分、スルーパスからペナルティーエリア内で打たれたシュートは古巣戦となる江川慶城が足を伸ばし、さらにこぼれたボールを川上が弾いて防ぐ。
鹿児島は苦しい展開にも集中を続ける。
しかし64分、左サイドの宮崎スローインから前へとボールを運ばれ、背後のスペースにスルーパスが通る。
川上の前で浮かせたシュートが決まって宮崎が先制する。

「立ち位置のところで自分が少し(吉尾)虹樹のところをずらした隙ができた空間でした。結果論になりますが、サイドハーフを戻す位置だったり、全体のポジショニング、ゲームが一旦切れた後のスローインのところの集中力もなかったのかなと思います(山田裕翔)」
「失点するまでチームとして強く闘えていたのですが一瞬の隙でやられました。セカンドボールの競り合いでマイボールにする、マイボールにしたあとの処理や味方にひとつひとつつなげるだけでまた時間はできてきます。そうすると、前線の選手のアクションもやりやすくなります。そこの部分で相手に上回られたことが失点につながったのかなと思います(嵯峨理久)」
鹿児島は宮崎の守備を攻略しようとするが決定的なシュートは打てない。
78分、キャプテンの稲葉修土に代わり、梅木が投入される。

「相手が身体的にも強度的にも高い相手で押し込まれる展開を変えたいという想いがありました(梅木翔斗)」
90分、青木義孝が前方に送ったロングボールはそのまま誰も触れずゴールラインを割ると思われたが、武星弥がダッシュで追いついてのクロスからコーナーキックにする。
90分、コーナーキックのこぼれ球から梅木翔斗がシュートを打つ。
直後のタックルで直接フリーキックを得るが、これも壁に跳ね返される。

最後までゴールを奪えず、0-1で宮崎に敗戦した。
「守備を固められても、ただコーナーキックがなかったわけではない、スローインもなかったわけではない。そういう課題に対してセットプレーで点を取るところ、守備組織を崩していくには例えばミドルシュートのようにひとつの武器というものをちゃんと身に付けていかないと、勝ち切ることは難しいです。しっかり個のところも伸ばしつつ、組織として成熟できるようにがんばっていきます(村主博正)」
試合後の村主監督は、穏やかな口調と冷静な分析のなかに次への想いを込めた。
「鹿児島に来てまだ日は浅いですが、サポーターが想いを背負ってらっしゃることは試合の中ですごく感じています。サポーターの方からしたら週末の楽しみというか、これを生きがいにしてくださっている方もいる中で、今日勝たせられなかったことが本当に申し訳ないです」
山田裕翔はサポーターへの想いを背負い「他力になりますが、優勝も見すえて最後まで諦めずに闘い続けます」と結んだ。
中三日の29日、次はホームにサガン鳥栖を迎える。さらに中三日でアウェイFC琉球戦、中二日でホームの大分トリニータ戦、中三日でアウェイのレイラック滋賀FC戦とつづく。

「もう本当に目先の1試合です。今シーズンのあと6試合が、この1ヶ月で終わります。ゴールデンウィークのところであと4試合。短期決戦で、これで自分たちの運命というのは変わっていきます。とにかくもう泣き言なしに今できること全部出し切って、とにかくチームとして最大値を出すんだよという話を選手たちにしました。今いる選手の中でまだ試していない組み合わせもありますし、総力戦だと思います。チームとしてより積み上がって、それが勝ち点に結びつくように、また自分が努力していきたいと思います(村主博正監督)」


