【5月6日マッチデープログラム】 KUFC MATCHDAY PROGRAM 2026 vol.08
鹿児島ユナイテッドFCのマッチデープログラム。
今回は5月6日に行われる明治安田J2・J3百年構想リーグ第15節、鹿児島ユナイテッドFC vs 大分トリニータのマッチデープログラムです。


前節までの振り返り
明治安田J2・J3百年構想リーグ第13節
vs サガン鳥栖 白波スタジアム(鹿児島県立鴨池陸上競技場)
アウェイで連敗を喫してホームで迎えたサガン鳥栖戦。
連敗脱出に気合の入る鹿児島だけでなく、J1を知る鳥栖からも多くのサポーターが訪れ、選手を鼓舞し、双方の熱気が高まる中で九州勢同士の対決がはじまる。
「ゴールデンウィークに入っていて、たくさんのお客さんが入ってくださっているのが自分たちからも見えましたし、本当にたくさんの声援が自分たちの背中を押してくれました(江川慶城)」
サポーターの声援を受けた鹿児島は、カテゴリーが上の鳥栖に対しても正面から立ち向かう。

「連戦というより、怪我人が少し出てきている中で、どの組み合わせでやっていくことが一番パワーが出るのかなというところで、思い切って5人替えた中で臨みました。
ただ、チームとして日々選手が努力して積み上げた成果が、誰が出ても守備のところも含めてタスクはやってくれていたのかなという風に思います(村主博正監督)」
7分、ペナルティエリア内で江川慶城が前方のスペースに送ったボールの奪い合いを嵯峨理久が制すると一気にドリブルで加速する。
鳥栖ペナルティエリアまでボールを運ぶと、逆サイドにフリーで走り込む河村慶人へ。
ダイレクトで打ったシュートは枠を外れ、河村は芝生に伏す。
直後の8分、鳥栖もゴールキックから右サイドを突破し、鹿児島陣内でチャンスを作るがGK川上康平を中心に身体を張ってシュートに立ちふさがり、ゴールを守る。
31分、藤村慶太のコーナーキックをニアサイドの河村が頭ですらし、浮いたボールを今度はファーサイドの山田裕翔がゴール前へ折り返す。

千布一輝と競りながら鳥栖がクリアしようとするところを、背後から現れた江川がひとつ高く跳び、頭で合わせる。
「山田なら折り返してくるだろうなと思った上で、ボールの軌道を予測して準備していました。相手は結構いたんですが、ちょうど自分のシュートラインが空いている感じがしました。一番高い打点で強くボールを叩くことを意識して、ボールに向かって、いい形で入ってくれました。」
ヘディングが鳥栖のゴールを破って、鹿児島が先制する。

前半終了間際にも中盤でボールを奪うと一気にチーム全体が前進して、左サイドバックの杉井颯がペナルティエリア内に殺到する味方の4人を囮にシュートを打つ。
後半は鳥栖にチャンスが多くなる。
50分、鳥栖はコーナーキックから連続してシュートを放つが、サイドネット。
67分、遠目からゴール前に入ったボールを鹿児島はクリアするが、セカンドボールから鳥栖が打ったシュートは密集地帯を抜けて、川上の手を弾いてゴール、同点になる。
「セカンドボールのところでミドルシュートを決められているので、しっかりボールに出ていくところが必要でした。川上自身も反省していましたが、もっと強気にプレーできたんじゃないかと口にしていて、選手も感じたことがあるだろうし、チームとしてもやれることがあります(村主博正監督)」
80分、鳥栖はさらに速攻からクリアボールを拾い、遠目からシュート。
川上が弾いたところを押し込まれるが、オフサイドの判定でノーゴール。
スコアは動かず1-1でPK戦になる。

鹿児島の1人目、杉井がGKの逆を突いたキックがポストに跳ね返る。
つづく2人目、江川のキックはゴール上に外れ、2つ鳥栖が先行する。
鳥栖も3人目が外し、3-3で後攻の鳥栖が決めれば勝利となる状況。
「失点した分を取り返すしかなく、自分が絶対に止めてやる気持ちで覚悟は決まっていました。追い込まれた状況の中での5人目でしたが、PK戦の前から、自分の決めた方向に思い切り飛べということも言われていましたし、自分も直感を信じて思い切り飛びました(川上康平)」

コースを読んだ川上が右手でシュートを止めて、拳を握り、二度吠える。
ここからは差がついた段階で勝敗が決するが、双方ともキックを外さない。
鹿児島のフィールドプレイヤー10人目、常葉大学4年生で来季加入が決まっている特別指定選手の梅木翔斗も迷いないキックを決め、ハーフウェイラインで待つチームメイトに祝福される。

11人目に登場したお互いのGKも決める。
「練習ではこういうシチュエーションがあると思って練習はしているので自信をもっていました(川上康平)」
1週した鹿児島12人目の杉井は、今度は決めて、安堵の仕草を見せる。
13人目の江川も決めると、試合中にゴールが決まったかのように駆けて拳を振り上げる。
「みんながつないでくれて“まだまだあるぞ”という想いでやっていましたし、自分としては2回目を蹴れるチャンスが来そうな感じがしたので、そうなったら取り返せると思っていました。そこで“どうしよう?”ではなくそういうメンタルで蹴れたので良かったです(江川慶城)」

後攻の鳥栖。
そのキックがゴール上に外れて鹿児島が勝利、勝ち点2を獲得した。
勝利はしたが、次節は中三日で、アウェイでのFC琉球戦が控えている。
「そういった状況や環境よりも、自分たちがチームとして目の前の試合でどれだけ最高のパフォーマンスを出せるかが大切です。どういった形でどの選手が出るかは全くわかりませんし、監督が決めることなので、与えられた場所で与えられた選手が全力でやり切ることというのが、本当に鹿児島というチームとして強いぞということを見せる時が来たんじゃないかなというふうに思います(江川慶城)」

サポーターの前で派手に喜んだ江川もすぐに視線は次の試合に向かっている。
「ホームであろうがアウェイであろうが、もうすぐ試合は来ます。また100%で闘える選手をしっかり選ばなければなりません。当然目先の一試合を考えないといけない反面、琉球戦がナイターでまた中二日で大分戦ということも踏まえて、どうすることで一番勝ち点を取れるかの判断も大事になってきます。
まだ試合に出られずにウズウズしている選手もいるので、もう少し考えて次の試合に挑みたいと思います(村主博正監督)」


前節までの振り返り
明治安田J2・J3百年構想リーグ第14節
vs FC琉球 沖縄県総合運動公園陸上競技場(沖縄県沖縄市)
鳥栖戦から4日後、アウェイでのナイトゲームとなったFC琉球戦。
前節からボランチの藤村慶太、梅木翔斗を除く9人を入れ替え、さらにGK熊倉匠と左サイドバック小島凛士郎、右サイドハーフ三品直哉は鹿児島ではじめてのリーグ戦スタメンとなる顔ぶれで、試合に挑む。
スタジアムは強い風が吹き、鹿児島は向かい風となる。
開始5分、琉球のコーナーキックをファーサイドでの左足のシュートで、先制点を許す。
「常日頃からセットプレーのところからタイトにいこうと話をしていた中で、相手の外し方が上手くて失点してしまいました。そこはもっとチームとしてやっていかなければいけない課題です(熊倉匠)」
初リーグ戦序盤で失点を喫したが熊倉は落ち着いていた。
「かなり切り替えられたと思います。先輩たちが最初からすごく支えてくれて自分がピッチに立てたので自信を持って、先輩たちのために闘おうと思っていました」
向かい風で、大幅にメンバーを入れ替えた鹿児島だが、失点後、いつものように前から圧力をかける。

16分、琉球陣内でパスをカットした福田望久斗は左側に流れながら左足で強烈なシュートを打つ。
32分、GKからの縦パスを福田がカットして右サイドに展開。
三品から青木義孝に渡り、そのままペナルティエリア内に入り込んだ福田がパスを受けると、ふわりと浮かせたボールをファーサイドに送る。
「クロスは今日早めに上げてくれという共通認識を持った中で、ゴール前に入っていって、そこにボールを送ってくれました。本当に突っ込むだけでした(有田稜)」
キャプテンマークを巻いた有田稜が競り勝ったヘディングが決まり、鹿児島が同点に追いつく。
GW期間に沖縄まで駆けつけたサポーターが沸き立つ。

39分、コーナーキックのこぼれ球から三品が逆足の右足でクロスを入れて、ファーサイドの福田が折り返したところを有田が左足で合わせるがGKがセーブする。
43分、左サイドを福田有田のコンビで突破して、ゴール前に入る米澤令衣への折り返しもあるなかで打った強烈なシュートはキーパーが反応する。
1-1で折り返した後半、風上に立った鹿児島がさらに圧力を強める。

「琉球さんに対して早く守備のところも攻撃のところもアジャストしないといけないという中で先に取られてしまったので、そこは課題です。
明確な課題です。
ただ、時間が経つにつれて、自分たちの中でもいい守備からボールを奪えるシーンと、攻撃でもしっかり前進できる時間はありました。
普段出ていない選手たちもこの試合のために積み上げてきたので、十分できると思っています(村主博正監督)」
69分、ゴールキックからのつなぎを奪うと、三品がミドルシュート。
77分、ロングスローのこぼれ球を回収し、ペナルティエリア前から途中出場の吉尾虹樹が伸びのあるミドルシュートを狙う。

79分、琉球は速攻から遠目のシュートを打つが、熊倉がしっかり正面でキャッチ。
91分、ゴール前に上がってきた小島から途中出場の武星弥が振り向きざまにシュートを打つがGKがキャッチ。
94分、ロングスローの流れから吉尾が左足のミドルを打つがポストに当たる。
「後半は風下ではなく風上に立ったので、十分ミドルシュートを打てる選手がいました。そこで決めるか決めないか、今後の課題だと思います。
惜しいところから勝ち点3を取れる選手になっていかないと、まだまだ彼の中でも課題があると思います(村主博正監督)」
鹿児島は押し込みながら勝ち越し点を奪えず、2試合続けてのPK戦となる。
山梨学院高校3年生の高校選手権の準決勝と決勝で2試合続けてのPK戦勝利という実績が熊倉にはある。
「PKになったら結構自信があったので、“思い切って楽しんで、蹴っていいよ、自分が止めるんで”という話はしていて、その中でかなりポジティブに自分のペースで入れました」
鹿児島は1人目の武、2人目の河村が確実にGKの逆に蹴り込む。

琉球の3人目、ゴール右隅への強いシュートを熊倉が弾く。
ボールがゴール裏に転がっているところを見つけると、小走りでボールを拾って主審に渡し、次なるキッカーとして歩いてくる吉尾を激励に行く。
吉尾も決めて迎えた琉球の4人目に対しては、ゆっくり助走しながら揺さぶりをかけるキッカーに対して最後の最後まで熊倉は動かず、蹴った瞬間コースに飛びついてキャッチ。
「1本目、2本目でちょっと早く動いてしまったので、3本目以降はしっかり相手のボールをしっかり見ようと思いました。そうして最後まで我慢した結果、2本しっかり止められました」
2本のリードを得て、最後は青木が決めて、勝ち点2を獲得した。

それでも優位に進めていた中で勝ち越し、勝ち点3を取れなかった悔しさがチームには満ちていた。
「前半の早い時間帯にセットプレーで取られた中で追いつけたことは良かったですが、追加点が取れなかったのはもったいない試合でした。相手陣地でプレーするというのはもちろん、そこのクオリティを一つ上げるという部分では、もっと突き詰めないといけません(有田稜)」

琉球戦から中二日で、次はホームに大分トリニータを迎える。
「ゴールデンウィークの中で鹿児島からもたくさんのサポーターが来てくれていたので、何とか勝ち点3を取りたかったのですが、そこは自分たちの反省として決め切る力をつけたいと思います。また、すぐ中二日で大分戦が来るので、まずは早く回復することが大事かなと思っています(村主博正監督)」


