【CRM推進部】2025シーズンのシーズンパス・チケット・USM
CRM推進部の吉留です。最近、奥田民生さんが書いた本『59-60 奥田民生の仕事/友達/遊びと金/健康/メンタル』を読んで感銘を受けました。
さて、本日、シーズンパス、ユナイテッドサポートメンバーズ、チケット情報を更新させていただいたのでご説明も含めてブログを書かせていただきました。長文になりますが、ご興味ございましたら読んでいただければ幸いです。
まず、2025シーズンは色んなことを大きく変更するシーズンとなります。
それは主に
『指定席の拡大、ホーム自由席(立見推奨)エリアの登場』
『U-23シーズンパスの廃止』
『チケット料金の見直し・ダイナミックプライシング導入』
『ユナイテッドサポートメンバーズの価格変更』
があげられます。
正直、これらの変更に関して「指定席は面倒だな」「このタイミングで変更?」「価格が高くなり残念」「これまでと同じがいいな」などの声は当然だと思いますし、不満を持つ方もいらっしゃると思います。
他にも変更点はございますが、今回は上記の変更に至った理由・背景についてこの場を借りてご説明させていただきます。
『指定席の拡大、ホーム自由席(立見推奨)エリアの登場』について
2024シーズンは8割近いエリアが自由席でした。自由席は気軽に観戦が出来る反面、販売数が上がると様々なデメリットもございます。
それは、先行入場時の待機列の長さ、席取りマナー、収容率の低下があげられます。
白波スタジアムでは待機列を作るスペースが多くはございません(特にメイン側)。そのため、これ以上、最優先・優先入場の待機列が増えてしまうと、選手のバス待ちをするスペースを利用を検討しないといけない状況でもあります。
また、待機列の場所確保にあたって、前日や深夜、早朝におけるスタジアムへのご来場や、手荷物放置による公園景観・保全への影響も課題となっています。そのため、2025シーズンが指定席の導入に合わせて先行入場の抽選方式も含めて検討しております。
次に、席取りのマナー違反です。これに関してはこれまでのSNS等で発信していましたのでここでは詳しくは書きませんが、2024シーズンでは課題も多くなり、シーズン終盤では「座席確保シート」も導入しました。
そして、最後が収容率の低下です。2024シーズンは10,000名を超える試合が2試合ありました。スタジアムには2,000席以上空いているはずですが、席を探すのは困難な状況でした。
理由は、自由席だとグループで荷物や食べ物を座席置くなどで人数以上の座席をご利用される場合が多いです。場内アナウンスやスタッフがお声がけをして席詰めを行っておりますが、限界があるのが実情です。それにより、初めて観戦に来たご家族・グループがバラバラで観戦しないといけない状況もございました。
これらの状況を解決するために、2025シーズンよりホーム自由席の大部分とメインSを指定席とし全体の約80%が指定席となるように設定しました。ただ、指定席にしましたが、価格は大きく変更せずに設定しております。
また、シーズンパスではリセールや席変更サービスも導入します。指定席では朝早くから来て座席を確保する必要もありませんし、便利な部分も多いと思っております。その他にもゴール裏芝生席をキッズファミリーエリアとしての活用も進めて行ければと思ってます(ファジアーノ岡山さんが導入してるのを参考にしました)。
最初は慣れないかもしれませんが、何卒ご理解いただけますと幸いです。
※10,406名となった清水エスパルス戦では席を探すのも大変でした。
そして指定席を広げるにあたり、ホーム自由席(立見推奨)として独立した観戦エリアを設定することにしました。
こちらのエリアに関しては、もっと広げて欲しいとアンケート等でご意見をいただいております。ただ、現時点でもホーム自由席の立見推奨と設定しているエリアの収容率は70%~80%前後とまだ空席がある状況です(人数を数えると座席が100のところに70名~80名となってます)。
この状況で広げる判断は難しく今回のエリア設定となりました。
また、ホーム自由席(立見推奨)エリアに入れるのは、シーズンパス(席替も可能)・USM特典チケット・チケット購入のみとする方針です。
スポンサー招待券や招待企画などは設定せずに基本は有料とする予定です。
※こちらエリアをホーム自由席(立見推奨)として販売します。
『U-23シーズンパスの廃止』について
廃止の理由については、先行入場時の席取りマナーと思われる方もいるかと思いますが、一番の理由は来場回数が低いことがあげられます。着券率(販売枚数に対しての来場者数)の平均は47%、平均来場回数は約9回です。そして購入したのに1回も来なかった方が39名、1回が108名、2回が77名、3回が79名と購入者の約24%が3回以下の状況です。このような状況だとチケットの販売枚数のコントロールや指定席での販売も難しくなります。
また、U-23シーズンパスはお得ではありますが、ワンタッチパスカード・システム利用料金・ポイント特典の準備など経費も多くかかっている実情もあります。
これまでお得なU-23シーズンパスがあったことで来場者数を伸ばしてこれたという側面もあると思います。しかしながら、現状を鑑みて指定席が増える今回のタイミングで廃止を決断させていただきました。
U-23シーズンパスは廃止となりますが、U-18のチケット価格は500円、シーズンパスも6,500円からとお得です。また、大学生世代にはU-23限定チケットを800円で販売予定です。
正直、U-23シーズンパスの廃止は2025シーズンの来場者数にも影響があるのではないかと不安も大きいです。
しかし、引き続き若い世代にクラブを広めることも必要なので別の形でアプローチを行っていきたいと思います。引き続きよろしくお願いします。
※シーズンパスの割引について。
WEB限定早割、U-30、シニア、障がい者割引を導入しておりましたが、リセールサービスの導入や購入時の証明証確認の提出遅延も多く2025シーズンから廃止としました。新たに継続割引の導入、またリセールや席変更サービスなどもございます。何卒ご理解いただけますと幸いです。
『チケット料金の見直し・ダイナミックプライシング導入』について
今回、チケット価格を見直しいたしました。
観戦エリア | 2025基本価格 | 2024前売価格 |
ホーム自由席(立見推奨) ホーム指定席 メインサイド自由席 | 1,800円 | 1,600円 ホーム中央指定席は2,100円 |
メインS | 2,100円 | 2,100円 |
メインSS | 2,400円 | 販売なし(当日は4,300円) |
イメージとしては、
バックスタンド側・メインサイド⇒値上げ
メインS⇒据え置き
メインSS⇒値下げ
になると思います。そして、各チケットの基本価格の差額は300円とエリアによっての価格差を小さくしました。
まず、鹿児島ユナイテッドFCのチケット価格は他のクラブと比べても安くなっております。各クラブでスタジアムの構造、エリア設定が異なるので一概に比べることは出来ませんが、バックスタンドの価格だとJ2クラブだと500円以上安く、J3クラブと比較しても平均もしくは安いと思われます。
ちなみに、2024シーズンでチケット収入+シーズンパス+USMで約1億7,000万円前後になる見込みです。これから、クラブがJ2昇格を目指しさらなる発展をするためには、来場者数を増加させると同時にチケット収入を含めた売上もアップしていく必要があります。
そこで、ダイナミックプライシング(価格変動制)の導入にもチャレンジすることにしました。これはチケット販売状況に合わせ、購入するタイミングで価格が変動します。しかし、まだ未知の部分もありますのでトライアルで実施しながら見極めていきたいと思います。
次は、メインSSの販売ですが、これまではスタジアム使用料金が上がってしまうこともあり一般では販売しておりませんでした。
しかし、販売して欲しいとの要望も多い&チケット収入を上げることを目的に価格を調整して販売することにしました。チケット価格だけでなく、シーズンパスやUSMの特典チケットからもお求めやすくなっておりますのでぜひご検討ください。
『ユナイテッドサポートメンバーズの価格変更』について
今回、ユナイテッドサポートメンバーズの価格変更を行いました。一部会員クラスでは値上げとなっております。降格のタイミングでの値上げに不満を持つ方もおられると思います。しかしながら、バックスタンド側のチケット価格をあげたことや、特典の制作費・発送費用・ワンタッチパスカードなどの各種システム利用料などのコストも高くなっていることを理由に値上げを判断いたしました。何卒ご理解いただけますと幸いです。
※今シーズンも様々な特典をご用意しております。観戦スタイルに合わせてご入会をご検討ください。
最後になりますが、初観戦からUSM入会までの私の理想は以下になります。
①招待で初観戦⇒スタジアムの雰囲気楽しかった
➁有料でチケット購入して2回目の観戦
③USMのレギュラー会員やチームサポート会員に入会
④特典チケット足りないからおかわりチケット購入
⑤最終的にゴールド会員やシーズンパスの購入
サポーターを増やすことは簡単ではないですが、招待と有償率のバランスを見ながら来場者数を上げていくことが必要なると感じています。
シーズン終了後に徳重社長と打ち合わせをした際に、「2025シーズンは2024シーズンの平均来場者数(6,596名)を超えて欲しい」と言われました。正直、「ビジターが平均で300名以上減る見込みなのでハードルは高い・・・」と思いました。
しかし、まだまだ鹿児島県でもホームゲームを観に来たことがない人は多く、JリーグIDの登録データだと人口の95%近い方が試合観戦に来たことがないと推測してます。逆に言えば、まだまだ増やせる可能性があります。
色んな変更点がありますが、新たな仕組み・サービスも登場します。色んなご意見・ご要望もあるかと思いますが、ぜひともシーズンパスの購入、ユナイテッドサポートメンバーズのご入会をご検討いただけますと幸いです。よろしくお願いします。