2024明治安田J2リーグ第38節監督・選手コメント
浅野哲也 監督コメント
ありがとうございました。
今日の試合、引退する木村選手も含め、クラブを離れる選手もたくさんピッチに登場し、本当に気持ちの入ったプレーをしてくれたと思います。
私が就任して最初の試合、秋田戦も0-0。
そして今日の最後の試合、岡山戦も0-0ということで、点を取って勝つことができればベストですが、私の好きな試合でした。
相手を0に抑えるゲームはもっとたくさんできたらという思いがこみ上げてきました。
岡山さんもJ1昇格が懸かっていますし、当然優位な状況でプレーオフを進めるためにも、今日の試合も必死で勝ち点3を取りに来たと思います。
今週言ってきたのは、そういう相手に対して我々はホーム最終戦で戦う姿を最後の最後、笛が鳴るまで表現しようと準備して、ピッチに送り出しました。
その通りに全員がハードワークをしたナイスゲームだったと思います。
勝ち点3をプレゼントできなかったのは残念ですが、選手たちのそういう気持ち・気迫は分かって頂けたと思います。
試合を振り返って
泥臭いですが、基本的な球際や切り替え、身体を張る部分などをいかに植えつけられるかが私の使命です。
まさに今日はそういうゲームができたからこそ、迫力のある試合になったと思います。
これまで出場がなかった選手も含めて、そういうプレーを出してくれたのは嬉しかったですし、できれば点を取って勝ちたかったですが、本当に頼もしい姿を見て、これが最後のゲームなのだと感じて見ていました。
無得点の要因
上位に行くチーム、J1を狙う位置につけるチームというのは毎試合、我々が目指している球際や身体を張る部分ができていると思います。
そういった部分が我々のシュートチャンスの際にゴールから外れたり、シュートブロックされたりなどがゴールが決まらないという試合に繋がったと思います。
もちろんチャンスがつくれない試合もたくさんありましたが、少しのところでも大きなところで我々J2で苦しんだ要因だと思います。
これは得点だけではなくて、失点の部分でも同じことが言えると思いますし、安定して上位にいくことができるチームは身体を張った守備、球際、粘り強さが必然的にできています。
J2で戦ってみて攻守両面でまだまだこのチームには足りなかったと思い知らされました。
木村選手に掛けた言葉
皆さんが知っている通り、色々なクラブで色々な経験をしながらこの鹿児島で引退をしましたが、日常から試合に出られなくてもピッチ上での模範となるようなプレーをしてくれました。
今日のホーム最終戦ではキャプテンマークを巻き、交代するまで身体を張って今日の試合を象徴するかのようなプレーをしてくれました。
交代の時には「ありがとう」と言葉を掛けました。
戦った21試合を振り返って
全体的にいうと苦しかったと思わざるを得ません。
それは結果に表れていますし、特に8連敗をしたときはもがいてもがいて、もがき苦しんで、これは選手たちもサポーターの方々もそうだったと思いますが、どう勝ち点を取っていくかをスタッフも含めて、色々模索しました。
なかなかトンネルの出口が見えず、苦しんだ時期でした。
自分の力の無さを痛感したシーズンだったと思います。
ただ、期待をされて途中から鹿児島の指揮を執る形になって、この結果になったことは自分で情けなく思いますし、いくらでも取り返すチャンスはあったと思いますが、それができなかった歯痒さと戦ったシーズンでもありました。
選手たちにも迷惑をかけたと思いますので、シーズンは終わってしまい、取り返しは尽きませんが、色々な方々に対してお詫び申し上げたいと思います。
今後について
選手や指導者が入れ替わる中で、クラブとしてどういうサッカーを基盤にしていくかを構築し、それを積み上げていくことが今後必要になってくると思います。
これがユナイテッドのサッカーだということが根づいて、それに対して選手たちがそこに入ってきて、そのサッカーを展開して、強くなっていくことがベストだと思います。
私の大好きなクラブですから、鹿児島ユナイテッドFCがこういうサッカーでJ1を優勝して、継続しながら大きくなっていくのを見たいと思います。
木村祐志 選手コメント
今日の試合を振り返って
前半に関しては相手もプレーオフの順位が懸かっている中で、向こうのほうがプレッシャーを感じていたと思いますし、その中で自分たちもチャンスをつくれていました。
そのチャンスを決めきれていれば、流れも変わったと思いますけど、負けなかったことは大事ですけど、正直勝ちたかったです。
今日の自身のプレー
楽しかったの一言ですけど、自分の中でも色々な思いがあって、この一戦に臨みましたし、あんまり緊張するタイプではないですが、久しぶりに緊張しました。
鹿児島で過ごした3年間
本当に濃い3年間を過ごさせてもらって、色々な経験をさせていただきました。
そしてたくさんの方に応援していただいて感謝しかないです。
今後の鹿児島ユナイテッドFCに向けて
今シーズンなかなか出番がありませんでしたが、シーズン前に引退すると決めていましたし、このチームの為に覚悟をもって最後までやり切ろうと決めていました。
この結果を招いてしまったのは残念ですけど、来シーズンはJ3優勝J2昇格を信じていますので、頑張ってほしいと思います。
中原秀人 選手コメント
ピッチに立ったときの想い
今日の試合に勝つためにプレーしました。
無得点に終わって
今日の相手だと、クロスや浮いたボールに強かったので、外から見ていて、低いボールでくさびを入れた方が良いと思っていました。
ですが、そこの精度は高めないと入らないと思いました。
キャプテンマークを巻いて
僕もキャプテンをやっていたときも、試合に出れなかった時期はありましたし、一選手としてだけではなくてキャプテンを背負うというのは背負った人にしか分からない部分があると思います。
祐志さんも周りには言ってなくても、自分で溜め込んでやってくれた部分も僕はあると思っているので、1年間よくやってくれたと思いますし、僕ももっとサポートできたと思います。
鹿児島ユナイテッドFCでの7年半
7年半ですけど、1シーズン1シーズン僕の中では刻まれていますし、1試合1試合も刻まれています。
どこに行っても忘れないこの7年半だったという気持ちとファン・サポーター、スポンサーの皆さまに支えられて頑張ってこられたので、感謝の気持ちでいっぱいです。
鹿児島ユナイテッドFCがJ2に残る為には
戦い方を定めた上で、サポーターの熱や鹿児島全体のサッカーに対する熱量はとてもあると思うので、選手自身がその熱量を受け止めて、もっとピッチで表現できれば間違いなくまた上がれると思います。