【4月5日マッチデープログラム】 KUFC MATCHDAY PROGRAM 2026 vol.05
鹿児島ユナイテッドFCのマッチデープログラム。
今回は3月15日に行われる明治安田J2・J3百年構想リーグ第6節、鹿児島ユナイテッドFC vs レイラック滋賀FCのマッチデープログラムです。


村主博正 監督インタビュー ※4月1日トレーニング後の囲み取材より抜粋

ロアッソ熊本戦を振り返って
前半は自分たちのサッカーができたとは思います。
しかし後半は終わった瞬間「点取られなくて良かったな」と、喜びより少し修正しないと、という感覚の方が先に来ました。
そこを選手と共有して、また今週進めていきたいと思います。
得点の場面を振り返って
あれも最初に相手にロングボールを蹴られて、そのボールで全員が自陣まで戻らされて、そこからまた前に出ていったシーンでした。
結局全員が戻ってもう一回前に出てくのには、やはり乳酸が溜まっていて、なかなかできることではありません。
この一本出ていくという強いマインドとか、日々の乳酸に負けない強さを出していかないと、なかなかあれは出れません。
そのなかで(杉井)颯と(嵯峨)理久が相手より早く出て、そこで勝敗が決まっています。
やはりトレーニングの日々の積み上げは大事だなと思って見ていました。
ギラヴァンツ北九州戦に向けて
ずっとフォーバックをやっていたのですが、スリーバックにしてここ2試合で勝ち点6を積み上げています。
2連勝して、少しチームとして余裕が出た中で、今回鹿児島と対戦することになります。
そこの良さを出させないように、また我々が襲いかかる場面を作って、彼らがまた鹿児島と試合するのは不安だというくらいのマインドでプレーさせられるように、やっていきたいと思います。
リーグ前半最後の試合に向けて
もう1回、自分たちが相手コートでしっかりコンパクトにプレーし続けられるようにしなければなりません。
そうすることで必ず攻守にわたってアグレッシブなプレーが出てくるので、そこをまず目指して、しっかり勝ち点3を取りたいと思います。
嵯峨理久 選手インタビュー ※4月1日トレーニング後の囲み取材より抜粋

ロアッソ熊本戦を振り返って
前半はある程度自分たちのやりたいことができたなかで、後半、先制して、そこからちょっと苦しい展開は続きました。
それでもチームとして最後まで身体を張って、勝ち切れたことは良かったかなと思います。
無失点試合が続いている要因
最終ラインを含めて、前線の選手も全員が本当に笛が鳴るまでハードワークし続けていることが、結果として、そういうところにつながっているとは思います。
もちろん課題もありますが、自分たちのベースは継続して、より向上していかないといけないと思います。
今感じている課題
例えば熊本戦で言うと、相手がスリーバックでビルドアップで運んでくる時の自分たちのプレスのはめ方というか、そういうところが少しずつずれが出てきました。
それでより選手間の位置が間延びしてしまって、自分たちのいい守備ができなくなりました。
そういう部分が課題ではあるのですが、そこはミーティングして、より詰めていきたいです。
複数得点を取るために必要なところ
今はトレーニングからやり続けることだけです。
チャンスは作れているのは試合を見たらみんな理解しているとは思います。
あとはそこのクオリティーだったり、アイデアだったりになります。
それを言っちゃえばという話ですが、本当に出ている選手もそうですし、出ていない選手も、全員が突き詰めていかないといけません。
本当に一本のチャンスを決め切る力は、それぞれがつけていかないといけません。
ギラヴァンツ北九州について
今連勝して、チームとしてすごく勢いに乗って鹿児島のホームに来ると思います。
それに自分たちは負けない気持ちで、自分たちは常にチャレンジャーだと思っています。
本当に目の前の相手に、自分たちが積み重ねてきたことをまずすべて出すだけです。
ぶれずにやっていけたらなと思います。
勝敗のポイント
当たり前ですが、ハードワークすること、闘うこと、走り切ることです。
相手よりそこをまず上回ってこそ勝利はより手繰り寄せられます。
一人一人さぼらず、今まで本当に積み重ねてきたことを、また出すだけだなとは思います。
川上康平 選手インタビュー ※4月1日トレーニング後の囲み取材より抜粋

直近6試合無失点の状況を振り返って
毎試合毎試合100%以上の力で臨むというベースのところがあるなかで、結果がついてきているのはいいことです。
それでもチームとしても個人としても課題がたくさんあるので、そこは修正していかないと今後の勝ちにはつながっていきません。
気を引き締めてまだまだやっていきたいです。
自身で感じる課題
試合を重ねるごとにいろんな課題が出てきます。
これとひとつに絞ることはできないぐらい本当に多くの課題があります。
そのなかでも練習からすごく意識しながら取り組めていますし、キーパーコーチともコミュニケーションを取れています。
これから修正して、より良くなっていければいいかなと思います。
6試合連続無失点に感じること
本当に一試合一試合、ゼロにこだわってやっているだけなので、その結果が今6試合無失点につながっているだけです。
それも自分だけの力じゃなくて、本当にチームメイト全員がハードワークして身体を張って、ほとんどのシュートを防いでくれているので、チーム全員で守りきれている証拠だと思います。
守備機会自体が少ないことの難しさ
やはり常に90分集中を保ってプレーしなければいけません。
自分がボールにさわる回数がそんなに多くないことで、集中力が切れがちなところはあります。
本当に自分の意識として、集中力を切らさないように90分動き続ける、声を出し続けることは意識して今やっています。
折り返しの9試合目を迎えて感じること
まずホームだからこそ、絶対勝たなければいけないと思います。
個人的な話になるのですが、対戦相手の北九州さんは自分が岡山時代に初めてプロデビューした対戦相手で、そこで負けています。
ですので自分としては悔しい想いをしている相手なので、ここで少しでも成長した姿をその北九州さんに出して、勝ちたいです。
前節までの振り返り
明治安田J2・J3百年構想リーグ第6節
vs レイラック滋賀FC 白波スタジアム(鹿児島県立鴨池陸上競技場)
前節は0-0で終えるも、PK戦で敗れた鹿児島ユナイテッドFC。
3月15日はかつて鹿児島で活躍した小野寺健也、中村健人、三宅海斗をスタメンに並べるレイラック滋賀FCをホームに迎える。
4分、ハーフウェイライン付近のフリーキックから吉尾虹樹がゴール前に高い弾道のボールを送る。

ペナルティスポット付近に生じる密集地帯の落下点には、山田裕翔。
「ボールを見ながら入っていくこと、とにかくボールに突っ込むこと。自分の長所であり、決めていきたいところでした(山田裕翔)」
山田が競り勝ったボールはサイドネットに吸い込まれるように入る。

鹿児島が先制。
「監督からセットプレーが鍵だと言われていて、自分がキッカーを任されていた中で結果を残せていませんでした。セットプレーの練習の時からも声かけというか、話はしていました。(山田選手とは)練習後に合わせる部分を2人でというのは毎週やっていたので、それが実って良かったです(吉尾虹樹)」
続く11分のコーナーキックのチャンスに吉尾が、今度はグラウンダーのボールをニアサイドの福田望久斗に送り、福田がダイレクトで戻したボールを杉井颯が合わせるがGKがセーブする。
観客席がどよめき、狙い通りにながら最後のゴールこそが決まらなかった鹿児島の選手たちが悔しがる。
それでも鹿児島はこれまでと同様に、前線の選手が労を惜しまず、滋賀の選手が保持しているボールを奪いにかかる。
奪ったら素早く最前線にボールを送り、さらに滋賀への圧力をかけ続ける。
「今日のように早い時間帯に先制できて、優位に進めることができれば、リズムはできてくると思いますし、その点では良かったかなと思います(山田裕翔)」
クリアされてもなおボールを拾って再びゴール前にボールを入れ、河村慶人、福田望久斗らがチャンスを迎えるが、追加点は奪えない。
後半に入った53分にはコーナーキックのこぼれ球から入ったクロスをまたも山田が頭で合わせるが、またもGKが遮る。

直後に青木義孝のクロスを中山圭吾が合わせたヘディングはポストに跳ね返される。
60分にはフリーキックのこぼれ球を稲葉修土が強烈にシュートするがバーに当たる。
リードしているとはいえ、1点差の状況が続く。
「チャンスがあったけれどバーにも当たったし、ポストにも当たりました。
でもそれは偶然ではありません。
しっかり枠の中に収まるようにするには、もうトレーニングしかありません(村主博正監督)」
かつて鹿児島で活躍したロメロ・フランクらを投入した滋賀の方にも訪れるチャンスに対しては、センターバックの山田、村松航太を中心に身体を張った守備でゴールを許さない。
4試合連続の無失点で勝利した。
「苦しい時間帯もありました。それでもしっかりファンサポーターの皆さまの声援のおかげで、失点ゼロに抑えることができました。本当にありがとうございます(村主博正監督)」

勝利の乾杯と“へべれけ”で喜びを分かち合いつつ、次の試合に向けて、次の日の練習から取り組んでいくことにチームは目線を向けていた。


明治安田J2・J3百年構想リーグ第7節
vs ガイナーレ鳥取 Axisスタジアム(鳥取県鳥取市)
ガイナーレ鳥取とのアウェイ戦。
西日本の中では鹿児島から行きづらい場所にあるが、それでも鳥取まで多くのサポーターが応援に足を運び、より結束した熱烈な声援を送る。
お互いに失点の少ないチーム同士の対戦は5分、鹿児島陣内からのクリアボールを嵯峨理久がつなぎ、センターサークル付近で中山圭吾が受けてドリブルで持ち運び、遠い位置から思い切ってシュートを打つ。
鳥取GKが反応して、シュートは弾かれる。
「ちょっと距離もありましたけど、やはり入りの部分でしたし、キーパーも見えていたのもあったので、決めたかったなというのがあります(中山圭吾)」

この試合も鹿児島がやることは変わらない。
今季初めて有田稜がスタメンで中山とツートップを組んだが、チームとしては変わることなく休むことなく前線からボールを持つ鳥取選手にプレッシャーをかけ続ける。
高い位置でボールを奪って一気にシュートチャンスをうかがう、あるいは最終ラインがボールを回収してさらに前線の有田中山が競ったボールを拾って厚みのある攻撃を続ける。

25分、村松航太が前線に蹴ったボールを中山が競って、有田が収めてターン、そして強烈なシュートはGKの手の届かないコースに飛ぶが、ニアポストに跳ね返される。
0-0のスコアレスで迎えた後半になると、武星弥や圓道将良を投入し、ゴールを狙い続ける。
「後半もヘッドのチャンスがありましたが、やはり大学だったら決めていたものが、やはりプロになると、ひと筋縄じゃいかないというか、そういうのは今ずっと試合に出て経験しています(中山圭吾)」
武、中山、藤村とチャンスを作るが0-0で終わった。
リーグ戦では引き分けの勝ち点1を分け合う形になるが、百年構想リーグではPK戦を行い、勝ち点2と勝ち点1を決める。
今回は鹿児島のゴール裏でPK戦が行われる。
2週間前の大分戦に続き杉井颯、藤村慶太、米澤令衣と3人が危なげなく決め、後攻の鳥取3人目シュートがGK川上康平が守るゴールの枠を外れる。
4人目の武はGKの挙動を見極め、その逆側にふわりとしたキックで勢いをもたらす。

そして最後の5人目は山田裕翔。
大分戦でも5人目に蹴り、バーに当てている。
「今回も最後に自分のところで回ってきて、監督もそうですし、スタッフがこう自分を信じて最後の場面に配置してくれました(山田裕翔)」
キックはGKの手を弾いてゴールに刺さり、勝ち点2を得た。

山田はゴール裏のサポーターの前に駆け寄って笑顔を見せ、川上が駆け寄り、ピッチ中央にいたチームメイトたちを招き寄せる。
「その前も川上が、シュートが外れるという形でしたが、そうやっていいところで自分に回ってきて、チーム全員の想いを背負って気持ちよく決めることができてよかったです(山田裕翔)」
勝ち点2を取れた安堵感はあるが、大きな喜びはチームにはない。
「最後、鹿児島のサポーターのいるゴールで、PKの方をやらせていただいて、なんとか勝つことはできました。ただチームとしてもう一個、取り切るところが課題だと思っています(村主博正監督)」
次戦は昨シーズンまでJ2だったロアッソ熊本とのアウェイ戦。
「すごくいい相手で、自分たちの力をぶつけるには素晴らしい相手だと思います。みんなでしっかり準備して、次も勝てるようにがんばっていきたいです(稲葉修土)」。


明治安田J2・J3百年構想リーグ第8節
vs ロアッソ熊本 えがお健康スタジアム(熊本県熊本市)
隣県ロアッソ熊本とのダービーマッチ。
鹿児島からはバスツアーで駆けつけたサポーター、車に乗り合わせて駆けつけたサポーター、1200名ものサポーターが鹿児島側を固め、声援を送る。
「本当に今日はここはホームだというくらい多くのファンサポーターの方たちが応援をしてくださりました(村主博正監督)」
試合開始とともに、ここまで5試合連続無失点の守備を背景に、巧みなパス回しと素早い攻撃に定評ある熊本に圧をかける。
クロスに対して逆サイドから飛び込む、こぼれ球を拾って波状攻撃を仕かける。

「熊本さんは3連敗していましたが、すごく力のある相手ですし、自分たちの嫌がることをやってくるというところがありました。それを出させるのか、させないのかのせめぎ合いが鍵を握ると思っていました(稲葉修土)」
この試合でもキャプテン稲葉を中心にボールの奪い合いでも優位に立ち、ペースを握る。
青木義孝、杉井颯、嵯峨理久がチャンスを作る。
前半は、しかし、鹿児島優位の中でもスコアは動かない。
「前半は相手が低く構えた時はしっかり足元でつないで侵入するという形がありました。押し込む形が多かったですし、得点は取りたかったですが形は悪くなかったと思います(稲葉修土)」
後半に入った48分、熊本の速攻から鹿児島ゴール前にこぼれたボールで決定的なピンチを迎えるがシュートは外れる。

54分、熊本のロングボールを杉井がヘディングで跳ね返し、みずから拾って前へパスを送る。
河村慶人の落としから、止まることなく駆け上がってきていた杉井が受け取ると、熊本守備陣の背後に向けて浮かせたボールを送る。
右サイドから中央最前線へ抜け出したのは嵯峨理久。

「本当にすごくいいタイミングでパスを出してくれたので本当はすごく自分で決めたかったんですが。ただ両方から相手が来ているのは分かっていました。まず右側から来た選手の前に入りながら、ステップを上手くいけて、左から来る選手の位置も分かっていた。そこの前に入って、一対一を決め切りたいという形で自分はボールを持っていました。(嵯峨理久)」
ワントラップから巧みな身体さばきでペナルティエリア内に入り込んだところを、背後から倒され、笛が鳴る。
鹿児島がPKのチャンスを獲得する。
キッカーは有田稜。
「PKは決めて当たり前ですし、そこで嵯峨さんが譲ってくれたので、強い意志をもって蹴りました(有田稜)」
GKの逆にシュートを決め、鹿児島が先制する。
ゴール裏で歓喜するサポーターの前で、有田を中心に祝福の輪が広がる。
「いわきの時に嵯峨さんからPKのチャンスをもらって外したことがあったので、その借りを返したというのもあります(有田稜)」

60分、熊本はコーナーキックのボールをゴール前ではなくペナルティエリア外に送り、強烈なボレーシュートで合わせるが、GK川上康平が反応し、ゴールを許さない。
71分、低い位置でボールを奪った福田望久斗がドリブルで熊本の守備を突破しながら、タッチライン際をひたすら持ち上がる。
最後ゴール前に入る有田へ送ったクロスをヘディングで合わせるが、わずかに枠を外れ、有田は仰向けに倒れる。
1-0の時間が続くなかで。熊本がボールを動かしながらチャンスを作る場面が出てくる。
「後半の30分すぎくらいからのプレスのかけ方は修正しないと、危ない場面が多かったのでそこは反省しなければいけません(山田裕翔)」
それでも決定的な場面に対しても、近くの選手が身体を張ってシュートコースに立ちふさがる。
熊本のシュートは鹿児島の選手に当たり、あるいは枠を外れる。
「日頃の練習から全員で積み上げてきているところで、ゴール前のところでも最終的に絶対1人はシュートブロックに入っていますし、フリーで打たれることが少ないのは続けていきたいです(山田裕翔」)
1-0で鹿児島が勝利した。
「最後の方も少し押し込まれる展開で、それでもしっかりゼロで抑えたというところはチーム全員のハードワークだと思います。当然暑くなってくると90分のなかでどうやっていくかが課題になるので、その中で最後まで失点ゼロで抑えたことは評価できます(村主博正監督)」
3連勝、6試合連続無失点と成果は出ているが、選手もスタッフもさらなる改善に意識を向けている。
さらなる向上を目指す鹿児島ユナイテッドFCは今週末、2連勝中のギラヴァンツ北九州をホームに迎える。


