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地域連携部

2024.12.31 地域連携部

【地域連携部→】師走に振り返り(長め)

この前ゆないくーおねえさんこと野元澪さんに「小林さんがいっしょの現場だと安心するんですよね。お父さんみたいな感じで」と言われました。
野原ひろしの11歳年上、バカボンのパパの5歳年上、46歳の冬だから。
そんな哀愁はあれど野元さんに限らず若い人たちが鹿児島ユナイテッドFCを舞台に躍動しているのは頼もしい限りです。

先週土曜日、懐かしの緑地公園でU-18と鹿児島情報高校との交流試合(いわゆる引退試合)を観てきました。
U-15に鹿児島と日置の2チームがあった最後の世代は6年、高校から加わった選手たちも3年、選手と保護者の皆さま、ありがとうございました。
これからもユナイテッドOBとして、1人1人の人生がすばらしいものであることを願っていますし、どこかで顔を合わせたら今より少し多めに馬鹿な話をできたら嬉しいです。
ちょっと大人になった卒団生に会えるのはアカデミーを追いかける楽しさのひとつです。

その翌日は北薩広域公園にて、U-15の2年生が九州大会出場権のかかった県大会の3位決定戦に挑みました。
開始直後に先制、後半残り5分の追加点でリードを広げて九州大会が見えてきたと思っていたら、、、
直後に1点返されて、、、アディショナルタイムに追いつかれて、、、延長なのかPK戦なのかと考えている間に逆転ゴールを決められて、、、その瞬間に終了のホイッスルが鳴って、、、はじめて目の当たりにする光景でした。
言葉がなかなか出てきませんでしたが、これだけの経験をした彼らはもうひとつふたつと強く大きくなっていってくれるんじゃないかなと期待しています。
ねえ、川越カメラマン、この年代のサッカーも見どころいっぱいですよね笑!
それから吉井監督と森田コーチ、原田学園SCとしてのタイトルおめでとうございます(悔しいですけど)!

先週は武星弥選手が、その原田学園の鹿児島情報高校で講話を行いました。
高卒2シーズン目を終えたばかりの武選手はこれまでのキャリアで試合に出られない経験とか、契約満了になったとかの分かりやすい挫折が少ないから話しづらいかもなと思っていたのですが。
本気でプロになる、トップチームに昇格する(さらに先まで進む)という志の高さゆえの想いがたくさん聞けましたし、マイク1本でプレー同様躊躇なく話し続けられるのはすごかったです。
(序盤で話の方向を見失いかけたと苦笑いしていましたが)
講話のご依頼は1月2月のキャンプや開幕前のタイミングが多いのが悩ましいところですが、選手たちのこういう話をする場をもっと作りたいですね。

10月に喜入中名でサツマイモの収穫をした時も、U-18OBでもあるスクールの藤田翔輝コーチと山之内幹コーチの元気な声が微笑ましく誇らしいものでした。
彼らは選手たちに比べて知名度では弱いかもしれませんが、肝心の眼の前の子どもたちが夢中になっている笑顔を観ると、もっともっとクラブは自信と覚悟をもって現場に送り出していいじゃないかと感じた次第です。

新卒1年目の三浦二千夏さんとは「かごしま探究プロジェクト」として喜入中学校2年生が「喜入の地域課題×喜入のリソース×鹿児島ユナイテッドFCのリソース」を組み合わせた企画を考える授業をいっしょに担当しました。
20時間30時間と喜入中学校のみんなは鹿児島ユナイテッドFCに向き合ってくれて、練り上げてくれた企画はどれもすばらしいものでした。
個人的な思いつきや持論に留まるのではなく、何度も健全な議論や前向きな否定を重ねながら磨き上げる過程を見ていると敬意すら抱いてしまいます。
そんな中学生と、適切な距離感で接してくれた三浦さんの仕事ぶりにも拍手です。

一方、喜入エリアマネージャーになった米倉さんは30代のいい大人ですが、8月の着任以来、いつもにこにこ。
喜入での仕事ぶりには安定感しかありません。
小林は安心して、3年間向き合ってきた喜入の業務に休止符を打ち、米倉さんに委ねることができます。

広報部に岩崎さんが入ってくれたことで、ホームゲーム前日当日における広報サポートという小林の役回りが変わって、色々な業務を知ることができました。
ホームゲーム前日はクラブ代表の徳重さんや湯脇さんも含めてみんなでプラ柵を運んだり、陸上トラックの縁石を外したり、細々とした備品を用意したり。
赤尾さんや永畑さん、鮫島さん、甲斐さんたちと机や椅子を運んだり、注意書きの掲出をしたり。

ホームゲーム当日も、岩崎さんに安心して託せることがどんどん増えていって、場外でサポーターと接する機会が増えました。(撮る側ゆえに岩崎さんの写真がなかなか見つからないのも1周回ってナイスです)
世の中にはたくさんの人がいて、色々なものの見方があることを再認識できました。
SNSで流れている言説は軽んじてはいけないとしても、ごく一部が可視化されているものだということを忘れちゃいけないし、意識しすぎてもいけないなーと、クラブ職員の中ではSNSに積極的なほうだからこそ自戒した次第です。
未だ捉えられていないものをもっともっと感じ取って、焦ることなく、しかし着実にもっと良いクラブにしていきたいものです。

元選手という意味では2024シーズン運営担当になった冨成さんの働きぶりも、強化部の赤尾さん、永畑さん、鮫島さんが苦しいなかでなんとか結果を持ってこようとする姿にも感じるものがありました。
そして、ある敗戦後にメインスタンドから出てくる方々の姿を観ながら、それでも「最後まで闘おう」とおっしゃって下さる方々に頭が上がりませんでした。
5年ぶりのJ2で、選手やスタッフやサポーター、クラブ内外の誰もが闘い続ける姿を見ながら、自分には何ができるのか自問するばかりでした。

田上裕応援リーダーがあと数日、12月末をもってクラブを去ることで「本体がいなくなるのに、付属品が残ってどうするの?」的なことを、時々言われるのですが、、、笑
シーズン終わりにどうすれば地域活動の領域がより良い方向に進ませられるかをクラブで話し合った結果、今シーズンをもって地域連携部を解消することにしました。

小林個人は東さん率いる営業部所属になる予定です。
これまでやってきた業務を軸にしつつ相乗効果を目指すことになりますが、満留先輩さんに営業部のことを教わりながらがんばります。
謙虚にひたむきに、けれど卑屈にはならずに胸を張って。

今までどうしてもスポンサー≒経営者で考えていたのですが、軽く調べた範囲で50,000人を超える、そこで働いてらっしゃる方々にも向き合っていきたい、「社長がなんかお金出して応援しているから」にとどまらずクラブの存在をより身近に感じていただけるにはどうすればいいのか、みたいなこともぼんやり考えています。
経営者の方々がリスクを負って決断してくださることで関係が始まり、そこで働く方々に「ユナイテッドを応援していて良かった」と思っていただいてこそ、健全に持続する関係になるはずですから。
自分なりにできることを増やしながら、難しい状況でも前を向いて進んで行こうと思っています。

そして11月22日のセンテラス天文館の景色を眺めながら、それぞれの立場とかあまり関係なく、みんなでにぎやかに持ち上げていくのが、このクラブには似合っている気風なんじゃないかと強く強く思った次第です。
だってこの代表取締役が胸スポンサーのクラブですもん笑

鹿児島には可能性があります。
J2再々昇格、J2定着、J1昇格、J1定着、そしてさらなる先まで。
ピッチ内外で、サッカーにとどまらず社会経済文化など多様な観点でJ1にふさわしい鹿児島を築き上げられたら、鹿児島自体が生活していくうえで今よりもいい街になっているだろうなーと思っています。
街が良くなればなるほど、結果的に「J1」は今より具体的に描けると思っています。
それが何年先になるかは分かりませんが、自分がクラブを離れるのとどちらが先になるかは分かりませんが、いつか。
クラブを取り巻く環境がどうなっているのかも分かりませんが、長い目で見た時に皆さんの想いをもっと受け止められるクラブではありたいと思っています。

野嶽寛也選手がモンテディオ山形に移籍することになりましたが、2期生にしてトップ昇格を果たしてくれたことは、それだけの実力があることを証明してくれたことも含めて、今思うと本当に大きな財産でした。
何よりアカデミーに携わるすべての人たちに「U-18からプロを輩出できる」実例となってくれたのだから。
ぜひJ1昇格を勝ち取って、J1の舞台に立って欲しい。
植田峻佑選手とかJ1J2でプレーする他の選手やスタッフみんなも含めて幸運を祈っています!
絶対に追いつくから(追い抜くから)。

2024シーズン、鹿児島内外で応援してくださった皆さま、ありがとうございました。
2024シーズンも含めてこれまで鹿児島でプレーしてくれた選手、監督、スタッフの皆さま、ありがとうございました。
2024シーズンをもって鹿児島ユナイテッドFCを離れる方も、これからもクラブを語るうえで欠かすことのできない存在です。
皆さまのことを心に刻みます。

そして来シーズンも鹿児島ユナイテッドFCでいっしょに闘ってくれる皆さま、ありがとうございます。
皆さまの気持ちに少しでもお返しができるよう、小林も微力ですが死力を尽くします。
「ローマは一日にして成らず」
だから一日一日を積み重ねる。
積み重ねたものが崩れたら、また積み重ねていく。
この鹿児島で、このクラブに生きられることのありがたみを、幸せを忘れることなく。

あらためて2024シーズン、ありがとうございました。
(こんな駄文長文をお読みくださったこともありがとうございました)
良いお年をお迎えください。

小林 浩宣

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