【4月25日マッチデープログラム】UNITED TIMES2021 vol.03
鹿児島ユナイテッドFCマッチデープログラム「UNITED TIMES」。
今回は2021明治安田生命J3リーグ第6節 鹿児島ユナイテッドFC vs テゲバジャーロ宮崎のマッチデープログラムです。
日程表・順位表・テキスト速報
前回までのあらすじ
開幕2試合を1分1敗の未勝利で迎えた第3節、3月28日の福島ユナイテッドFC。
ボールをしっかりつなぐ鹿児島に対して、前線の選手からボールを奪おうとプレスをかけてくる福島。
前半をスコアレスで折り返す。
しかし後半開始直後の47分、それまでと同じように近くのセンターバックにボールを渡すかに思われたGK大西勝俉は一気に最前線を走る米澤令衣へロングキックを通し、米澤はそのまま独走して、福島ゴールを破る先制点を決める。
さらに51分、右サイドの密集した状況から酒本憲幸が福島守備陣の背後へ走る牛之濵拓へのパスを送る。右サイドでボールを持ち上がった牛之濵から中央のFW萱沼優聖へパス、萱沼は逆サイドから1人中央へ走り込む米澤へパス、米澤はしっかりとGKの動きを見極めたシュートで追加点を奪う。
最後まで集中した守りで無失点、2-0のスコアで、3,000名近いファンが集まったホーム鴨池で今シーズン初勝利を挙げた。
今シーズンのJ3リーグが15チームと奇数チームになる関係で、4月3日・4日の第4節は、鹿児島が試合なしの週となる。
1週空いた4月11日はアウェイでY.S.C.C.横浜と対戦。
この試合でもGKやディフェンスも含めた全員でボールをつなぐ鹿児島に対して、YS横浜は前からボールを奪いに行って、そこから攻撃につなげようと積極的に来る。
その中でも鹿児島はセットプレーの流れから萱沼のミドルシュートなどのチャンスを作るが決まらない。
後半も左サイドバックのキャプテン砂森和也や途中出場の八反田康平らによる波状攻撃でチャンスを作るが1点が決まらない。
2試合無失点と守備陣の奮闘もあり、勝ち点1を得た。
J3リーグ自体が休みとなった4月17日はロアッソ熊本とのトレーニングマッチを行うなど、入念な準備を経て今週は隣県からJ3リーグ初年度となるテゲバジャーロ宮崎をホーム鴨池に迎える。
初参戦ながら3連勝で3位と上位につける宮崎を相手に、鹿児島は自分たちらしい勇猛果敢に攻守に走り続けるサッカーでバトルオブ九州、南九州ダービーの勝利をめざす。
監督・選手インタビュー
アーサー パパス監督(4月19日の共同記者会見より)
テゲバジャーロ宮崎戦に向けて選手みんなモチベーションが高く、ファンの前で、ホームで戦えますし、南九州ダービーということで、自分たちもファンの前で自分たちのサッカーを見せられることを楽しみにしています。
宮崎も今シーズンいいスタートを切っていて、いい相手になると思います。
そのなかで自分たちのサッカーをして、ワクワクした試合になると感じています。
◇宮崎という対戦相手について
宮崎はポジティブなスタートを切ったチームで、自分たちもプレシズーンで対戦しましたが、とてもアグレッシブに来るチームであり、4-4-2の布陣でコンパクトにやってきます。
さらにそのなかで、ダイナミックさも持っていると感じています。
自分たちのサッカーを突き詰めていくなかで、次のステップ、次のステップに移っていきたいです。
相手陣内でボールを支配して、ボックス(ペナルティエリア内)侵入を多くして、たくさん得点を取れたらと思います。
選手たちも準備はできていてモチベーションは高いですし、サポーターの前で自分たちのサッカーを見せられればと思います。
サポーターも12人目の選手として、サポーターと力を合わせて勝利することができればと感じております。
◇前節無得点だったことについて
自分がすごく見ているところは、チャンスをどれだけ作れているかです。
そのなかで前回の試合では、決めきるべきところはあったと思います。
それでも自分が常に問いかけていることはチャンスを作れているかどうかであり、今までの試合では作れています。
ですからそのなかで、これから質の高いチャンスを作っていって、そのチャンスを迎えた時に自分たちがしっかりと決めきるところを高めていけると思います。
選手たちもハードワークをしていて、練習から積み上げようとしてくれているので、ポジティブにとらえています。
◇シュートを決めきるための対策について
正直に言うと1試合で得点を決められていないから、何かを劇的に変えることは、やる必要はないと考えています。
データを見ていても90分平均でボックス内でのシュートを打てている回数がJ3トップという数字も出ています。
ボックス内でシュートを打てているのは、チャンスを作れているからです。
その「ボックスの中でたくさんシュートを打ちたい」ということは、チームとして掲げているテーマであり、自分たちは達成できていると感じています。
チームを信じているので、これからもどんどんチャンスを作って、いずれ得点も決めていけると感じています。
田辺圭佑選手(4月19日の共同記者会見より)
今週末に対戦する宮崎ですが、昇格組で勢いがあるチームだと思います。
自分たちは受け身にならないように、自分たちの強みであるボールを握りながらのサッカーができればいいかなという風に思います。
◇センターバックとしての守備について
直近2試合は無失点が続いているので、そこの部分は評価できるかなという風に思います。
しかし、まだまだ改善できる部分はあるので、もう少しディフェンスラインやひとつ前のボランチなどとコミュニケーションを取りながらうまくやっていきたいです。
◇センターバックでの起用について
センターバックを本当にちゃんとやるのは、今年が初めてだったので、最初は分からないことも多かったです。
けれ今までボランチしかやっていなくて、今まで分からなかったセンターバックの気持ちや、ボランチにして欲しいことがやっぱり見えてきたりします。
幅が広がったと言うか、センターバックからの景色を見れるので、ボランチとしても次につながるステップになればいいかなという風に思いながらプレーしています。
もちろん与えられたポジションで今のベストを尽くすのがプロの仕事だと思うので、しっかり監督に求められたことを自分なりに考えて、やって行ってきたいです。
◇守備で良くなっているところについて
失点する時はかなりクロスからの部分が多かったので、そこの部分でクロスを入れる相手選手に対するサイドの守備をもう少しきつく行かせる部分、また中のセンターバックや逆サイドのサイドバックとかを含めた距離感、戻る場所、立ち位置などを細かく話しながらやっています。
そこは少しずつですけれど、改善はできているかなと思います。
やっぱり試合が続く中で相手も自分たちのことを分析してきます。
最近ですと結構前からプレスをかけて来るチームが多くて、なかなか安定したビルドアップが難しくはなってくるのですが、この部分で自分はしっかりチームを安定させるのが仕事だと思います。
後ろからしっかりビルドアップすることを、ちゃんと練習からやってきていると思っていますし、周りの選手にもう少し求める部分もあると思うのですが、そこの部分のコミュニケーションをしっかり取っていきたいと思います。
もちろん監督としてもかなりの信念があり、自分たちのサッカーをやっていれば絶対に勝てると言っていますし、僕らもそういう風な気持ちでいるので、そこはブレずに行きたいです。
◇宮崎のイメージ
練習試合もやりましたし、その時に勢いに乗るとかなり強いなという風に感じました。
1人1人が泥臭くがんばってくるチームですし、その部分で自分たちがしっかりと対応しなければいけないと思います。
野嶽惇也選手(4月25日の共同記者会見より)
宮崎は今3連勝しているのですごい勢いのあるチームだと思いますが、僕たちもしっかり17日のトレーニングマッチでいいゲームができましたし、コンディションと気持ちの部分をしっかり準備して、いい形で試合を迎えられるようにしたいです。
◇去年のサイドバックでのプレーを経ての今年について
去年一昨年と結果を出せず、個人的に悔しい日々でした。
本来の前のポジションで出られているので、1試合1試合の重みを感じながらというか、すごく感謝しながらプレーしています。
前の選手なので、早く結果が欲しいと思っていますが、ウィングのポジションとしてするべきこともだんだん分かってきていますし、役割もあるので、焦らずやりながらも、得点やアシストで早くチームの勝利に貢献したいです。
チームとしては、最初からなにもかもうまく行くとは思わないので、監督が求めるサッカーを僕たちは信じて、しっかりやり続けることが大事だと思います。
毎日の練習からしっかり取り組んでいって、また今週末はホームなので、勝てるようにやっていきたいです。
◇チームから求められる役割について
今みたいなサッカーをやっていると、前の3枚がどれだけ相手に脅威を与えて結果に結び付けられるかが、勝敗に直結します。
後ろで守備をしてくれていて、奪ったボールを前につないできてくれるチームメイトがいるので、前に入ったときに僕らは大胆にアグレッシブにゴールに向かいたいと思っています。
◇パパス監督について
本当にオフザピッチ、オンザピッチ、ひとつとってもすごく選手のことを見てくれているのだろうなと感じます。
攻撃的なサッカーなので、前に前にという風に守備の面がまだ手探りな部分もありますが、そこをやっていくこと、さらに自分たちが理解していけばすごくおもしろいサッカーになるのではないかとプレーしていて感じます。
とにかく自分たちがやるべきことをしっかりやって、すごくコンディションが大事になってくるので、それも含めてオンオフどちらでも優勝するための振る舞いをしろと言っているので、そこを大事にしていければと思います。
◇宮崎についての印象
すごくハードワークできますし、パスもつなげて前線に高さと強さのある印象があります。
だからといって僕たちは相手に合わせた対策はしつつも、やることはそんなに変えずに、どこをついていくかというのはあります。
向こうも連勝して勢いがあって乗り込んできますので、しっかり自分たちが試合までにできる準備をして、試合がはじまってから終わるまでアグレッシブにハードワークし続けて、その後にしっかりみんなで笑って終われたら良いなと思います。