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2022.11.26 ホームタウン情報

喜び入るまちのユナイテッドFC~地域がJクラブと挑む地域活性~

鹿児島市の南部に喜入、通称「喜び入るまち」はあります。
錦江湾の海岸沿いに北から瀬々串(せせぐし)、中名(なかみょう)、喜入、前之浜(まえのはま)、生見(ぬくみ)、そして少し山の方に入った一帯に一倉(ひとくら)という6つの校区に分かれていました。
鹿児島県揖宿郡喜入町から、2004年の市町村合併により鹿児島市となりました。
そんな喜入と鹿児島ユナイテッドFCの縁が本格的になったのは2021年10月から、専用トレーニングセンター「ユニータ」の利用を開始してからのこと。
それまで町の人たちにとって憩いの場だった「いきいき広場」の土地を、プロサッカークラブの練習場にすることに地元の方々は同意してくださいました。
「ユニータ」ができるまでは練習グラウンドを求めて県内各地を転々としていたユナイテッドにとって、喜入の方々のご厚意によって得られた安息の地。
喜入を愛する方々にとっては鹿児島のプロサッカークラブが日々のトレーニングを過ごす町となり、活性化の起爆剤となる可能性があります。
こうして年初から稼働する1年目の2022シーズンから、町の方々とクラブと、そして行政なども含めて「鹿児島ユナイテッドFCを活用した喜入の活性化」が共通のテーマとなり、様々な企画が生まれ、育まれ、実施されていったのです。

新さつま島美人プロジェクト

鹿児島市喜入が抱える社会課題のひとつが耕作放棄地。
その課題に立ち向かうべく2022シーズン、ユニフォームの胸に描かれた薩摩焼酎「さつま島美人」でおなじみの長島研醸有限会社と、喜入中名地域コミュニティ協議会、そしてクラブの三者協同の事業を立ち上げました。
喜入中名地域で焼酎用のサツマイモを栽培して、それを長島研醸がさつま島美人にして販売して、クラブはサツマイモの栽培と焼酎のPRのお手伝いをするというものです。
まず4月30日に選手5人が参加してサツマイモの苗植えをして、10月22日にサツマイモの収穫をしました。

現在、長島で焼酎づくりの工程を経て、よりまろやかな風味をお楽しみいただくため寝かされています。
熟成した焼酎の出荷は2023年秋頃を予定しております。
新さつま島美人プロジェクト発足のお知らせ – 鹿児島ユナイテッドFC オフィシャルサイト (kufc.co.jp)
【新さつま島美人プロジェクト】 サツマイモを収穫しました – 鹿児島ユナイテッドFC オフィシャルサイト (kufc.co.jp)

アカウミガメの旅立ちを見送りました

喜入にとってなじみ深いアカウミガメ。
今では絶滅危惧種となったカメですが、喜入の海岸にも毎年産卵に訪れてくれています。
2022シーズン、クラブ全体で海岸の清掃に取り組み、産卵しやすい環境整備のお手伝いをしました。
また産卵された卵が孵化して、海に旅立つまでを見守る活動も行いました。
一連の活動についてはぜひYouTube動画にてご覧下さい!

アカウミガメの卵を見守っています – 鹿児島ユナイテッドFC オフィシャルサイト (kufc.co.jp)

牛之濵拓選手が喜入生見PR大使

2022シーズン、鹿児島市喜入生見町にゆかりのある牛之濵拓選手が生見PR大使に委嘱されました。
コロナ禍のなかでも地域の魅力発信などにがんばっています。
牛之濵拓選手が生見PR大使に委嘱されました – 鹿児島ユナイテッドFC オフィシャルサイト (kufc.co.jp)

※2023シーズン、牛之濵拓選手は期限付き移籍によりガイナーレ鳥取にてプレーしていますが、引き続き、生見PR大使としての活動を継続いたします。

海岸清掃活動

これまでも地域の清掃活動には積極的に取り組んできた鹿児島ユナイテッドFC。2022シーズンは喜入地域で5月16日にトップチームの大嶽直人や選手たちが、6月10日に田上裕応援リーダーやクラブ職員が、7月10日は育成組織「アカデミー」に所属する選手たちが海岸や練習場周辺一帯の清掃を行いました。
前述の通り、この活動がアカウミガメの産卵環境を整えるという意義も加わってきたのです。

前之浜小学校の児童と清掃活動を行いました(6/10) – 鹿児島ユナイテッドFC オフィシャルサイト (kufc.co.jp)
練習場周辺の清掃活動を行いました(2022/11/24) – 鹿児島ユナイテッドFC オフィシャルサイト (kufc.co.jp)

スイートコーン&レタスPR

喜入の農作物のなかでも県内外で有名なのがスイートコーンとレタス。
2022シーズン、鹿児島ユナイテッドFCではこの名産品を広く知っていただくべく地域の方と協同して取り組みました。
まずはそれぞれ5月と11月の旬の時期に合わせて差し入れていただいたものを選手たちがSNSなどを通じてPR。
さらに選手たちを栄養管理の面からサポートしてくださっているKAGO食スポーツより、スイートコーンとレタスをより美味しく、より栄養を摂れるレシピのご紹介。
そしてホームゲーム会場で販売を行い、いずれも販売開始から1時間前後で完売するという人気ぶりを示しました。
選手のPR→レシピの紹介→ホームゲームでの販売という流れを作ることでより大きな相乗効果を得ることができました。

喜入産スイートコーンの差し入れをいただきました – 鹿児島ユナイテッドFC オフィシャルサイト (kufc.co.jp)
鹿児島市喜入の中名小学校よりレタスの差し入れをいただきました – 鹿児島ユナイテッドFC オフィシャルサイト (kufc.co.jp)

JR喜入駅⇔ユニータを約500名が歩いた2日間

2022シーズンが終わった11月25日と26日の2日間、クラブはコロナ禍でなかなか行えていなかったファンサポーター向けの見学会を開催するとともに、監督選手によるサイン&撮影の交流会を実施しました。
2日間で訪れた人たちはのべ600名。
ユニータには十分な駐車場がないため、サポーターたちは最寄りのJR喜入駅から約15分かけて徒歩でユニータへ足を運ぶしかありません。
鹿児島は、多くの人が集まるイベント≒渋滞対策と表現しても過言ではないほどの車社会であり、だからこそJRなど公共交通機関しか使えないのは重大な問題、盛大な苦情になりかねませんでした。
さらに26日は朝から雨が降る中でしたが、それでも!
大半のサポーターが朝からJRに乗り、今では無人駅となっているJR喜入駅に降り立ち、喜入の町並みを散策しながらユニータへとやってきたのです。
地元の人たちが「こんなに駅に人が来るのって何十年ぶり?」と驚くほどの光景です。

シーズンのプレッシャーから開放された選手たちがミニゲームでにぎやかにボールを蹴るところを楽しみ、約3年ぶりに、あるいは初めて推しの選手と対面してサインをもらい、いっしょに写真を撮る時間を過ごしました。
地元の人たちにとっても、車ではなくJRで駅から歩くことを受け入れた数百名の方々の存在は町ににぎわいをもたらしてくれて、ありがたい限り。
だからこそ「サポさんを手ぶらで帰らせるわけにはいかない」と駅に歓迎のお迎えをして、帰りには温かいコーヒーのショップを出し、相場観がおかしくなるような値段の野菜を販売したりして、少しでもサッカー以外の時間も楽しんでもらおうとしてくださいました。
そしてサポーターもユニータからの帰りは、そういった沿道の方々と交流したり、道の駅喜入で買い物をしたり、食堂でお昼ごはんを食べたりして、喜入時間を堪能したのでした。
数百人が地元のJリーグクラブのために、JRと20分近い徒歩で動いた、という事実は車社会の鹿児島にとって価値観の転換をうながす発火点になりうるほど大きな出来事だったのです。

追記
2023シーズンはトレーニングの見学を公開しておりますが、引き続きサポーターの皆さまはJR喜入駅を中心に公共交通機関と徒歩により、ユニータへ見学に訪れて下さっています。

田上裕応援リーダーを中心にした地域行事への参加

喜入を盛り上げようとする人たちは地域内外にたくさんいて、多くの地域行事が行われています。
鹿児島ユナイテッドFCもその一員として様々な行事に参加しています。
鹿児島市の観光農園「グリーンファーム喜入」では5月30日に行われた「RunRunトレイル」に田上裕応援リーダーがゲストと参加して、現役時代さながらの俊足で会場をわかせたり、絶対に走ってはいけないウォーキングサッカー大会を開催しています。

5月23日にJR中名駅から喜入各所を巡るJR九州ウォーキング大会では、ユニータもウォーキングコースに含まれ、田上裕応援リーダーが子どもたちと一緒にウォーキングをしました。

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