株式会社新日本科学を通して見るSDGs
SDGsで特に関連する項目
1 貧困をなくそう
1.2 2030年までに、各国定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、すべての年齢の男性、女性、子供の割合を半減させる。
3 すべての人に健康と福祉を
3.4 2030年までに、非感染性疾患による若年死亡率を、予防や治療を通じて3分の1減少させ、精神保健及び福祉を促進する。
5 ジェンダー平等を実現しよう
5.1 あらゆる場所におけるすべての女性及び女児に対するあらゆる形態の差別を撤廃する。
5.5 政治、経済、公共分野でのあらゆるレベルの意思決定において、完全かつ効果的な女性の参画及び平等なリーダーシップの機会を確保する。
13 気候変動に具体的な対策を
13.2 気候変動対策を国別の政策、戦略及び計画に盛り込む。
ライフサイエンス事業を軸に社会・環境課題の解決に取組む新日本科学
2019年シーズンからユナイテッドの選手が着用するユニフォームの左袖に描かれた『新日本科学』。
新日本科学は、「環境・生命・人材を大切にする会社であり続ける」という理念のもと、鹿児島を拠点に医薬品開発のサポートを中心にライフサイエンス事業を展開している企業です。
(新日本科学の事業内容:https://www.snbl.co.jp/service/)
社章、社旗でもある「SNBL」のロゴマークには、青と緑と紺の3色のデザインを取り入れています。青色は「環境」を指し、緑色は「生命」を象徴し、そして、紺色は「人材」を意味しており、企業理念に託した3つの深い思いをいつまでも大切にし続けています。
地域貢献の一環として、2011年から支援している鹿児島県指宿市にあるメディポリス国際陽子線治療センターでは、これまでに4,000名以上のがん患者さんの治療に関わっています。
そのほか、同センターに隣接したウェルネスリゾートとして3つの宿泊業(「別邸 天降る丘」、「指宿ベイヒルズHOTEL&SPA)、「HOTELフリージア」)を展開し、人々のWellbeing(健康な人生をおくる)の実現に寄与しています。
世界へ目を向けた途上国の社会課題解決
国内では鹿児島をはじめ東京、大阪及び和歌山を主要拠点とし、海外でもアメリカ、カンボジア及び中国を主要拠点として構える新日科学。
カンボジアに拠点を置くSNBL Cambodiaでは、社の施設内に学校をつくり専任教師を雇用して、現地の従業員の家族や近隣の村に住む子供たち200名以上に英語、コンピューター、数学の無料学習プログラムを提供しており、地域教育の重要な一翼を担っています。
(SNBL Cambodiaの生徒からの手紙:https://www.snbl.co.jp/cat_important/4832/)
また国際貢献の一環として、ブータン王国における乳幼児死亡率を改善するために、現地に乳製品生産工場を建設し、これを軌道に乗せたのちにブータン政府に寄贈しました。寄贈後は政府直轄企業として、地元の雇用の創出や地域の子供たちの健康に貢献しています。
多様性を尊重する社風
新日本科学では、社員に希求される行動規範を『新日本科学コンプライアンス行動指針』に定め、この行動指針に「私達は、性別、年齢、学歴、財産、人種、民族、言語、国籍、出身地、容姿、身体・知的機能のハンデキャップ、宗教・政治的信念、思想信条などの理由によって人を差別せず、相手の人格を尊重し、相互理解して協力し合う」ことを明記しています。
(コンプライアンス行動指針:https://www.snbl.co.jp/about/diversity/)
女性活躍促進においても先進的に取組んでおり、事業所併設託児所を設置し、早期復帰支援の補助金支給制度を始め、女性が安心して働ける環境を整備することで、産休・育休からの復職率は96%(2016年から2018年度の実績)となっています。また行動計画として、2023年までに管理職に占める女性の割合を20%まで引き上げ、男女問わず育児休業取得率100%にする2つの目標を掲げています。
こうした取組みが評価され、2018年度「女性が輝く先進企業表彰」において「内閣総理大臣表彰」を受賞した他、厚生労働省より「えるぼし」認定で最高評価となる3段階目を、鹿児島県の企業としては初めて取得しました。
※「えるぼし」とは「女性活躍推進法」に基づき女性活躍推進に関する取り組みの実施状況等が優良な企業を認定する制度です。
そのほか、鹿児島県で初めとなる障がい者雇用促進を目的とした特例子会社『ふれあい・ささえあい株式会社』を設立し、多様性の受容を推進し、すべての社員がワーク・ライフ・バランスをとりながら働ける環境を整えています。
このように、新日本科学では多様性を持った個々がそれぞれの強みを活かし、弱みを補完でき、感謝し合う社風が醸成されており、その結果、継続的なイノベーション創出と持続性あるダイバーシティ&インクルージョン経営が推進されています。
(ダイバーシティ:https://www.snbl.co.jp/hr/keywords/women/)
鹿児島発の地熱発電でカーボンニュートラルに貢献
新日本科学では指宿市で地熱発電事業を実施しており、その発電量は社全体の電力使用量の約55%に相当しています。地熱発電は一年を通じて一定量を安定的に発電することができるため、純国産ベースロード電源として期待されています。
新日本科学では温泉泉源を活用した温泉発電、新たな地熱発電にも取り組んでおり、日本の2050年カーボンニュートラル(温室効果ガスの排出量を実質的にゼロにする)に向けて貢献しています。
新日本科学の地域貢献、社会貢献への感度の高い社風は、この充実したSDGsの取組みには欠かせない要素なのかもしれません。
ローカルとグローバルを兼ね備える新日本科学の取り組みには、これからも注目しましょう。
会社概要
商号/株式会社 新日本科学
SHIN NIPPON BIOMEDICAL LABORATORIES,LTD.(SNBL)
代表者/永田 良一
創業年/1957年(昭和32年)
従業員/新日本科学965名(うち747名正社員、2021年3月31日現在)グループ全体2,111名(持分法適用会社などを含む)
事業内容/医薬品開発受託(CRO)事業、トランスレーショナルリサーチ(TR)事業、メディポリス事業
URL/ https://www.snbl.co.jp/
参考/SDGs宣言 – 株式会社 新日本科学 (snbl.co.jp)
ダイバーシティ – 株式会社 新日本科学 (snbl.co.jp)
ふれあい・ささえあい株式会社 (fure-sasa.com)