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2022.06.04 試合情報

【6月5日マッチデープログラム】 KUFC MATCHDAY PROGRAM 2022 vol.06

鹿児島ユナイテッドFCのマッチデープログラム電子版。
今回は6月5日に行われる2022明治安田生命J3リーグ第11節、鹿児島ユナイテッドFC vs アスルクラロ沼津 のマッチデープログラムです。

日程表・順位表・テキスト速報

前回までの振り返り~ピッチに立った選手たちこそが鹿児島ユナイテッドFCのベスト~

JFA TV:【ハイライト】第102回天皇杯 鹿児島ユナイテッドFC vs. ギラヴァンツ北九州|1回戦

5月22日はJ3リーグはお休みで、天皇杯本大会の1回戦が行われる。
「鹿児島県代表」として出場する鹿児島ユナイテッドFCが対戦するのは、同じJ3のライバルであり「福岡県代表」のギラヴァンツ北九州。
普段ホームとする鴨池の試合でありながら中立な、メインスタンドの両サイドに鹿児島と北九州のサポーターが陣取る天皇杯独特の雰囲気のなか、選手たちが入ってきて、大阪体育大学の先輩後輩である木出雄斗と泉森涼太は最後尾でそろってピッチに入る前に一礼する。

鹿児島のスタジアムグルメ「ユナマルシェ」で言われる「5月の鹿児島は夏」を象徴するような強い日差しが照りつけていた。
序盤は五分五分の展開が続くが、徐々に鹿児島が主導権を握る。
「非常に選手たちの最初の入りに対する集中力と姿勢が良かったことで、主導権を握れたことがポイントでした。またこの暑さの中でも集中して、自分たちのサッカーをまず示したことがポイントになりました(大嶽直人監督)」
24分、左サイドから入れたクロスのこぼれ球を、右サイドに入っている米澤令衣がボレーで合わせて、さらにロメロ フランクがつなぎ、戻したボールを中原秀人がダイレクトのミドルシュートで合わせて先制する。

「良いところにボールが来たので、打ったコースも良いところに行って、練習通りでした。流れ自体すごく良かったので、僕もチャンスがあれば狙っていこうとは、今日に限らずいつも思っているので、決められて良かったです(中原秀人)」
42分、左サイドで福田望久斗がひっかけたボールを山本駿亮が拾う。
山本はパスを出すことなく、そのままドリブルで前へ前へとボールを運んでいく。
ペナルティエリアまで入り込み、左足で打った強烈なシュートが北九州ゴールを破って2-0とリード。
「その前に一個同じような角度からのシュートを外していたので、それが頭にありました。けれど、まずやっぱりFWとして打たないと入らないと考えていました。あそこではボールを受けた瞬間ゴールを狙うことしか考えていなかったですが、それがきれいに入って良かったです」
ベンチの裏でアップをしていたリザーブ選手たちも、ゴールが決まるや否やタッチライン際まで駆け寄り、得点者を祝福する。

後半も鹿児島のペースが続く。
15日のFC今治戦から大幅にメンバーを入れ替えたが、鹿児島は違和感なく主導権を握り続ける。
「ある意味すごいプレッシャーの中でやれたことは我々にとっていい経験ですし、出た選手にとってはよりすごく経験になったと思います。出た選手に躍動感があって、最初からアグレッシブにできたことを嬉しく思います。みんなからそういう気持ちと意識の高さが出ました(大嶽直人監督)」

62分、北九州ペナルティエリア内でのパス回しを米澤の猛追で奪うと、ボールを受けたロメロのリターンパスを受けて米澤が豪快なシュートを叩き込み、3-0。
大勝ムードの中、しかし、78分、北九州のセットプレーから1点を返される。
決めたのは2018年鹿児島でプレーし、逆に北九州戦で決勝ゴールを決め、J2昇格に貢献した中山雄希だった。
さらに終了間際に北九州にあわやの場面を作られるが、GK泉森涼太がすばやい反応でシュートを防ぎ、1失点に抑えて勝利。

山本駿亮は「最後の10分15分の試合の終わり方は課題というか、もっともっと練習で取り組まないといけないところだと思います」と課題を挙げつつ「これでいつもリーグ戦に出ているメンバーに少しでも焦りというか、そういう良い刺激を与えられたら、チームとしてももっと良くなると思います」と手応えを口にした。
3-1の勝利でトーナメント2回戦に進出。
試合後はいつものようにサポーターへあいさつをする。
そして北九州からも中山と去年まで鹿児島でプレーしていた藤原広太朗が、メインスタンド北側の鹿児島ファンへ挨拶をして大きな拍手を受け、共に戦った元選手である強化部の田中秀人たちとも声をかけ合っていた。
多くのものが生まれた試合後、大嶽監督は2回戦で待つJ2のV・ファーレン長崎戦に向けての意気込みを語った。
「常にチャレンジのサッカーなので、思い切って自分たちのサッカーをぶつけたいです。もちろんリーグと並行しますけど、目標に向かって自分たちのサッカーでできることをしていきたいです。いい経験になりますし、チームにとって見直す部分、足りない部分出てくると思いますので、そこは楽しみなゲームになると思います」

1週間後の29日、J3リーグ第10節はアウェイでカマタマーレ讃岐と対戦。
この日も南国鹿児島に負けないくらい、香川県丸亀市のPikaraスタジアムには太陽の光がたっぷりと注がれ、気温は30℃を超えていた。
そんな時も、アウェイにも鹿児島のサポーターが多く足を運んでくれる。

「アップの時から鹿児島の応援が大きく聞こえてきて、まるでホームですねと(薩川)淳貴としゃべっていました(渡邉英祐)」
3分、左サイドの空いたスペースを使った讃岐がシュートを打つが、GK白坂楓馬ががっちりとキャッチする。
直後に左サイドから展開しゴール前に入れたボールが跳ね返されたところを、五領淳樹が得意の左足ミドルを打つがわずかに枠の上に飛ぶ。
4分、米澤令衣が前方へ送ったボールが流れたところを、有田光希がペナルティエリア内左サイドで拾う。
そのまま左足を振り抜いたシュートがサイドネットに刺さって鹿児島が先制する。

「芝が結構乾いていて、バウンドがちょっと回転がかかって不規則になると予測できていたので、(米澤)令衣がボールを出した瞬間に、自分のところに来るかもしれない感覚がありました。うまく前に運べて、最初の立ち上がりだったので思い切ってシュートを打とうと思っていましたが、良いコースに飛んでくれて良かったです」
10分、中盤の低い位置でファウルを受ける。
間髪入れずボールに寄った木村祐志は、手近な味方ではなく、左サイドへロングボールを送る。
正確なボールを足元に収めた米澤は、ドリブルをしかける。
左から中へ入り込み、相手のマークをかわす。
斜め45度近辺の得意なゾーン。
右足で逆サイドへ放ったシュートは美しい放物線を描いてゴールに飲み込まれた。

「相手がスライドした逆の矢印を突いているのと、相手の戻りが遅れた瞬間にダイレクトプレーでシュートまでいったことが大きなポイントでした。そこに意識を持って入ってくれたことが良かったです(大嶽直人監督)」
去年まで在籍していた古巣との対戦となった左サイドバックの薩川淳貴は、讃岐の攻撃のキーマンでありお互いをよく知る川﨑選手とマッチアップする。

「讃岐の強みはウイングバックということは分かっていたので、まず自分が川﨑選手に自由にプレーさせないというところ、クロスをあげさせないというところはこだわってプレーしていました」
鹿児島はチーム全体として、攻守の切り替えが早く、選手間の距離を適切にコンパクトに保ち、競った後のセカンドボールを回収し続けることで讃岐を圧倒する。
35分、右サイドでボールを受けてペナルティエリア内へ侵入した渡邉がファウルを受けてPK獲得。
有田がボールを拾い上げ、ボールをセット。
「全然(自分で)蹴ろうとは思いませんでした笑(渡邉)」
「僕自身もFWなのでゴールというところを求められますが、僕個人で取っている点はひとつもなくて、やっぱりチームのみんなの助けもあります。僕が点を取ることでチームの助けになるのでもっと取りたいですし、アシストのところも今年はちょっとこだわってやっています(有田)」

有田がしっかり決めて追加点。
3-0とリードを広げて前半を終える。
ハーフタイムに讃岐は一挙に3人の選手を交代して、巻き返しを図る。
49分、右サイドからのクロスでヘディングを打たれるが、白坂が落ち着いて処理する。
鹿児島は主導権を渡さない。

57分、讃岐陣内で中原から木村へ、木村はサイドに張る渡邉へ展開する。
後半から投入され渡邉が対面するのは大学時代の同級生だった。

「(関西学院大学時代の同級生である)臼井に自分のドリブルの仕方はバレているので、仕かけずにクロスを上げることだけ考えて、クロスを入れました」
入れたクロスボールを反対サイドの米澤がダイレクトで中へ送る。
中で待っていたロメロは、ジャンプしてボールを胸トラップ、さらにボールを浮かせて1人かわす。
落ちてきたところをそのまま讃岐ゴールに蹴り込み、4点目となるゴールを決める。
「後半は少し押されましたが、その中でもしっかり相手を見ながらコンパクトな陣形を取りながらやったことと、しっかりボールを自分たちのゴールから遠ざけて、時間帯と自分たちと相手をうまく見ながら、この暑い中でもしっかりゲームをコントロールできたことが大きかったです(大嶽監督)」
野嶽寛也と牛之濵拓を62分に、76分に圓道将良、80分に井原伸太郎と山本駿亮を相次いで交代で送り出す。
途中出場の選手たちも安定したプレーを披露し、リードを維持したまま4-0で勝利した。
「守備が安定していれば、今、前の選手の状態がすごくいいので、0で押さえれば前の選手が必ず得点を取ってくれて勝てるというのはチーム全体として共有できています。まずはしっかり後ろが0で押さえるというのは、しっかりこれからも続けてやっていきたいと思います(薩川)」
試合後は灼熱のアウェイでも力強く応援してくれた鹿児島のサポーターと勝利の恒例行事となっている「祝杯はさつま島美人で」のエア乾杯!
そして薩川と、今回出場機会はなかったが同じように讃岐でJリーグデビューを果たした砂森和也が、古巣サポーターのもとへあいさつに行く。
「古巣ということで絶対勝ちたかったですし、今日は試合全体的に圧倒して勝てたので、すごくよかったと思います。後はサポーターの方がすごく温かく迎えてくれたので、すごく自分のなかでも感慨深い1日になりました(薩川)」

JFA TV:【ハイライト】第102回天皇杯 V・ファーレン長崎 vs.鹿児島ユナイテッドFC|2回戦

讃岐戦から3日後の6月1日水曜、鹿児島ユナイテッドFCはトランスコスモススタジアム長崎で、天皇杯2回戦を迎えようとしていた。
同じ九州とはいえ決して近場ではない長崎まで、リーグ戦の合間の平日夜に足を運んでくれるサポーターへ、いつものように大嶽監督と登尾顕徳GMがあいさつし「熱いプレーと熱い応援」を誓いあった。
鹿児島は讃岐戦からスタメン11人を全面的に入れ替えて試合に臨む。
送り出したのは、この試合で勝つために適した状態にあると判断された11人。
序盤からいつものように大嶽監督はテクニカルエリアに立ち、選手たちとともに戦う。

左サイドで福田望久斗がボールをカットして、いつものように前から圧力をかけるスタイルを見せる。
6分、ペナルティエリア内で打たれたシュートがバーを直撃するが、最後はGK泉森涼太がキャッチする。
14分、野嶽寛也と牛之濵拓とのコンビネーションから、右サイドを駆け上がってた木出雄斗がボールを受けるがシュートは決まらない。
16分も福田がボールを奪い、長崎ゴールへドリブルを仕かける。
入れ替わるように左側を走る山本駿亮へパス。
山本駿亮が左足で売ったシュートはGKが防ぐ。
メンバーが変わっても鹿児島は自分たちのするべきプレーを続ける。

「最初のかけひきで、良い間合いで対応できるようになりました。それを早くつかみ、ゲームの流れをつかんでいくことが、今日の対応の中でできたと思います。選手たちもこうやっていって、できるという自信にもつながったと思います(大嶽直人監督)」
20分、左サイドからペナルティエリア内でシュートを打たれるが、適切にポジションを取っていた泉森がキャッチする。
31分、中盤で圓道将良がカットをしたボールをボランチの野嶽に渡そうとしたところが長崎ボールになる。
一気に縦に送ったボールからそのままペナルティエリア内に持ち込まれてのシュート。
泉森の左手は届いたが、そのままゴールが決まり、先制を許す。
さらに直後にもインターセプトからピンチを迎えるが、ウェズレイが身体を張った守備で防ぐ。

44分、右サイドから牛之濵が中へ入り、さらに左サイドからこの日も老獪なポジショニングとキックを発揮していた砂森が、ダイレクトでクロスボールを送る。
山本が頭で合わせるが枠には飛ばない。
「J2は実質格上ですけど、試合に臨む気持ちは対等に怯むことなく選手全員がモチベーションを高めていました。ただ対峙した時に一つのプレーの質の面でミスをなくしていくことと、質全体を上げていかないと、一瞬のミスで失点して勝負を分けるので、もっとチーム全体として伸ばさなければならないと思います(砂森和也)」
J2相手の先制点にも気は落ちていない。
「やっぱりJ3と違って外国籍選手だったり、フィジカル面では大きな違いを感じました。その分やれることはやれるとはっきりしたので、そういった意味ではいい試合になりました。自分の持ち味であるボールを受けてからのドリブル、狭いスペースでボールを受けてどんどん味方を使うことは最初は慣れない部分がありましたが、徐々にできることが分かってきました(圓道将良)」
後半も鹿児島は同じ11人がピッチに立つ。
井原伸太郎とウェズレイ、泉森涼太は冷静な守備で追加点を許さずビルドアップの起点となる。
ボランチの八反田と野嶽は様々な局面に顔を出して展開を潤滑にして、両サイドバックとウィングの連携から長崎陣内に迫る。
圓道はするすると得意のドリブルで長崎陣内へと突き進み、山本は守備にも手を抜かず、シュートできるチャンスをうかがい続ける。

「本当に素晴らしく自分たちのチームの層の厚さを見ることができました。(J2の長崎とは)個の差はありますが、そこは自分たちのチームワークとハードワークの差で90分戦えましたし、次の試合につながっていくゲームです(大嶽直人監督)」
若き福田だけでなく、牛之濵がまさに牛之濵らしく、苦しい時間帯にも萎えることなく長崎陣内で何度も方向を変えながら長駆ボールを追いかけ続ける。
長崎は速攻からチャンスを作るが、粘り強い守備で追加点は許さない。

70分、右サイドから八反田が入れたボールを長崎GKが弾いたところを、キャプテンマークを巻いた野嶽が拾ってシュートするが弾かれる。
78分、山本が中盤でボールを奪い、裏のスペースへ駆ける福田へスルーパスを出すが、わずかに合わない。
61分、78分と2人ずつ4人を交代する長崎に対して大嶽監督はまだ動かない。
「スタッフは全員、選手を信じています。しっかりやることを見せられたのが良かったですし、信頼があります。こっちが信じて、使い切ることをしました(大嶽直人監督)」
タッチラインを割ったボールを、スタッフが俊敏にベンチから飛び出して拾い、鹿児島の選手に渡す。
鹿児島サポーターの応援は途切れない。
選手も、サポーターも鹿児島の天皇杯がここで終わるとは思っていない。
J2相手の敗戦を受け入れていない。

85分に渡邉英祐、87分に石津快を投入する。
鹿児島はボールを支配するが、なかなか決定的な場面を作るには至らない。
「やっぱりバイタルエリアまでは入れるシーンが何回かあって、ボールを受けられたのですが、最後の4枚の壁が厚くてJ2のチームだと感じました(圓道将良)」
1点を奪うことができず、敗戦。
天皇杯は2回戦で敗退となった。
試合後、砂森は「率直に普通に勝ちにいっていたので、0-1という結果で悔しいです」と振り返り「僕らが現状試合に出ていないところで、こういうゲームに勝っていかないと今スタメンで出場しているメンバーを脅かせませんし、チームの底上げになりません。もう1回練習からスターティングメンバーに入り込めるようにみんなで意識していきたいです」と先を見据えた。
圓道はJ2との対戦を通して「昇格するということはこういうチームと毎回やらないといけないということなので、これではだめだと感じました。J3でもまずスタメンを取らないといけない中で、大事な試合でしたので、満足はしていないです」と、柔らかい表情の中に悔しさをにじませた。
その中でも指揮官、大嶽監督は送り出した11人と2人のプレーに手応えを感じ、前を向いていた。
「非常にアグレッシブに戦い、自分たちが目指しているサッカーを最後まで諦めずできたことは大きいです。今日出し切ったことがチームにとって大きいですし、ハードワークの部分、球際をしっかり行く、コンパクトにする、前進する、さらにゴールを目指していくことを最後までやりきったと思います」
サポーターもこの日プレーした選手たちへの拍手を惜しまなかった。
試合後から翌日にかけて選手たちは自身のSNSを更新して、応援へのお礼と、これからの戦いでの活躍や成長を誓っていた。
そのなかには、ピッチに立った選手だけでなく、試合に出ることなく敗戦を迎えた選手の投稿もあった。
長崎戦というトーナメント2回戦も鹿児島ユナイテッドFCは試合に出場した選手も出場しなかった選手もスタッフもサポーターも全員で戦い、6月1日のベストメンバーが力を出し尽くし、敗れた。
トーナメントは終わり、ここからは毎週末リーグ戦が行われる、J3の戦いが待つ。

そして3日間を挟んだ今週末は、ホーム鴨池にアスルクラロ沼津を迎え撃つ。
これまでとやるべきことは変わらない。
これまでと同じように26名の選手全員とスタッフとサポーターがOne Teamとなり、6月5日のOne Gameを熱く戦う。
今、大切なのは、この沼津戦に勝つことだけだ。

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