JAC Presents!! 徳之島でサッカー教室を行いました
2月15日、田上裕応援リーダーが天城町立岡前小学校を訪問して、地元の少年団「岡前イレブン」を対象にしたサッカー教室を行いました。
当初はクラブ公式YouTube向けにイングランド式シュート対決などの撮影を考えていましたが、子どもたちの練習の様子を見ていると「こんなにポテンシャルがあるのにもったいない」と、スイッチが入って指導にあたります。
「パスの出し手が意識すること」「軸足と蹴り足の使い方」「パスの受け手が意識すること」「走り方、タイミング、要求の仕方」
1対1のパス交換という基礎練習でも、意識しなければならないことはたくさんあるし、自分の意識次第で大きく成長することができることを、本気の熱意で伝えました。
1対1でのボールキープ、シュート練習などのあとは、指導者vs子どもたちの対決。
ここでも田上リーダーは「本気になった大人の力」をしっかり見せつけようと、走りまくります。
5時半にはじまったトレーニングは、すっかり暗くなっても終わる気配はなく、保護者たちが寒さに震える中でも構うことなく、一部だけが照らされたグラウンドの上をサッカー少年少女紳士が駆け回り、7時を過ぎて終わりました。
田上リーダーは何度も狙ったオーバーヘッドキックが一度も決まらなかったことを悔しがりながらも、真剣に向かってきた子どもたちを称え、メッセージを贈りました。
「みんな夢を持っていると思います。なかにはプロサッカー選手になりたいって思っている子もいるかもしれない。
けれど“どうせ自分には無理だ”って諦めているような気がします。
もったいない!
良い指導者がいるし、みんなもそれぞれ武器があって、足が速かったり、ジャンプ力があったり、キックの当て方が上手かったり、がんばれたり、とてもいいものを持っています。
今日の練習に対しても自分自身でひとつテーマを持ってすると絶対にうまくなるから。
つまらない練習だって感じることもあるかもしれないけど。
つまらない練習を面白くするのも自分次第です。
そしてもうひとつ。
今サッカーができることは当たり前じゃないことを忘れないで下さい。
ありがたい、だからがんばろうという気持ち、応援してくれる人を笑顔にして、そしていつも楽しむ気持ちを持っていて下さい(要旨)」
子どもたちにとってはもちろん、側でみている大人の方々にも届く熱意の時間を過ごすことができました。
鹿児島ユナイテッドFCが離島で様々な活動を行うにあたって、2015シーズンより日本エアコミューター(JAC)様のご理解ご協力をいただいております。
日本エアコミューター様、また今回の教室を実施するにあたってご協力下さった関係各所の皆さま、ありがとうございました!
徳之島こぼれ話その1
この天城町立岡前小学校は昨シーズン「1ゴール!夢をお届けプロジェクト」で、小野寺健也選手(現栃木SC)が決めたゴールにより、ボールをお贈りした小学校です。
クラブからお贈りした5つのボールのうち4つは学校のクラブ活動で使われているそうです。
そしてもう1球は記念としてケースに入れて、ゴールを決めた小野寺選手の写真とともに展示していただいていました。
届けたボールとはじめて再会した田上リーダーも、これには感激でした。
徳之島こぼれ話その2
徳之島で全国的に有名なのが闘牛。
今回の訪問では実際の闘牛を目にすることはできませんでしたが、闘牛の飼育所を見学させていただく機会に恵まれました。
ここで出会ったのは、日本一に輝いた「力道山」を襲名した2代目力道山。
巨大な力道山を牛舎へ連れていき、しっかりと毛並みを整えて、食べ物を用意していたのはまだ10代の若者。
若者は終始楽しそうに世話をしていて、力道山たちは穏やかに牛舎で過ごしている姿が印象的でした。
徳之島こぼれ話その3
サッカー教室までの空き時間で地元の方が案内して下さったのが、徳之島の港近くに建てられた一枚のプレート。
2016年6月23日、矢沢永吉が徳之島在住の方限定で行ったシークレットライブを記念したものです。
徳之島出身の友人に遊びに来て欲しいと言われていたので自前のクルーザーで訪問することになったのですが、せっかく行くのだから島の皆さんに喜んで欲しいという気持ちで行ったフリーライブだったのです。
矢沢永吉の友達を大切にする姿勢、銭金ではなく多くの人のためにという精神に、田上リーダーは大いに感銘を受けていました。