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2023.08.31 ホームタウン情報

今年もアカウミガメが喜入にやってきて、旅立ちました

ユニータで孵化した子ガメたちとトップチーム選手スタッフ。ウェズレイ選手と有田光希選手が持っているケースの中に旅立ちを控えた子ガメたち

ウミガメの一大産卵地である鹿児島県。
そのなかでも喜入の海岸には毎年アカウミガメが上陸して、産卵し、多くの命が生まれ、海に旅立っています。
そのアカウミガメを保護するために地域の方々やかごしま水族館の方々が連携して、海岸のゴミを集めることや、産卵状況の調査に取り組んでいます。
2021年10月より喜入に整備された練習場「ユニータ」をトレーニング拠点にする鹿児島ユナイテッドFCも、喜入の一員としてこの活動に参加しています。

清掃活動

産卵する際に親ガメは50cm以上の穴を掘って産卵をするため、ゴミが散らばっている場所ではしっかりと穴を掘ることができず、産卵を諦めることになります。
また産卵されて孵化した子ガメが海に旅立っていくときも、ゴミに遮られて海まで辿り着けないということもありえます。
そこで地域の方々とともにクラブは特にユニータに隣接する大丸海岸を中心に海岸の清掃活動を行っております。
トップチームの選手やスタッフ、アカデミーのコーチや選手たち、クラブ職員とクラブ総出で取り組んでいる活動です。

かごしま水族館での研修

6月18日、U-12に所属する5年生と4年生が「いおワールドかごしま水族館」を訪れました。
学芸員の柏木さんによる研修で、「喜入をはじめ鹿児島県に産卵におとずれるアカウミガメが、鹿児島で生まれて太平洋を超えて北米で育ち、また鹿児島に帰ってくる」ことをお教えいただきました。
研修後は館内をまわって海の生き物について解説を受けながら学びを深め、自然の偉大さを感じ、海の豊かさを守ることの意義も感じていました。

見守り活動

2023年、大丸海岸や前之浜海岸でアカウミガメが産卵をしました。
深く掘られた穴には140を超える卵。
自然を尊重し、自然に任せて子ガメが孵化して旅立つまでを見守る予定でした。
ところが8月上旬に台風が鹿児島を襲い、その影響で卵が大波によって水没して、全滅する危険性が高まりました。
そこで卵をかごしま水族館やユニータにてお預かりすることとなりました。
移された卵はその後、順調に孵化していきます。

旅立ちを見送る会

8月18日(金)の夜、大丸海岸に地域の子どもや保護者、鹿児島ユナイテッドFCアカデミーの選手と保護者も集まっての「旅立ちを見送る会」が行われました。
かごしま水族館でアカウミガメの調査や保護にたずさわっている柏木さんより、アカウミガメの生態についてのお話をしていただいた後は海岸に移動。
ユニータなどで孵化した子ガメは夜になって潮の匂いも受けてか元気いっぱい。
海まで木の枝で引かれた道に沿って手足をバタバタさせながら進んでいき、次々と海へと旅立っていきました。

8月20日(日)の夜には、ウェズレイ選手、有田光希選手、星広太選手、木村祐志選手、中原秀人選手、甲斐智大スポーツサイエンティスト、木内隆太フィットネスコーチが大丸海岸を訪れました。
喜入支所総務市民課としてアカウミガメにもたずさわっている濵﨑主幹より、アカウミガメと喜入の関わりについてのお話をしていただいた後は、大丸海岸でユニータでお預かりしている卵の中から、後から孵化してきた子ガメたちが旅立つ姿を見守りました。
暗闇のなかを新しい命が一生懸命に進んで行く姿を選手たちは真剣なまなざしで見入っていました。

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