2023明治安田生命J3リーグ第26節監督・選手コメント
大島康明 監督コメント
まずひとつ勝てたことが非常に大きかったです。
アウェイで勝利をすることは非常に難しいのですが、我々は昨日の台風で飛行機の便が羽田に降りられず一度大阪に戻り、また飛んでと5時間以上のフライトを強いられました。
言い訳をする要素は選手たちにたくさんありましたが、まったくそれを感じさせないプレーをしてくれたことに感謝しています。
そしてアウェイの地でもこれだけの鹿児島のサポーターが、我々を後押ししてくれることも大きいことで、そこにも非常に感謝しています
3得点、そして久々にクリーンシートを達成できてよかったと思います。
相模原の5バックへの対応策
5バックと言っても引く5バックと当たりに来る5バックがあります。
相模原さんは私たちの入り口を抑えるために出てくる5バックなので、そこをうまく利用する形でゲームを進めました。
鍵となるスペースをキースペースと呼んでいますが、そこを良く使えました。
誰が使う、どう使うは自分は決めていないですし、誰がどうするとは言っていなくて、誰でもいいからこうする、このスペースを使うということを落とし込んでいます。
選手たちがそのスペースを見つけて相手が嫌なことをやることができましたので、相模原さんのプレスがかからない状態を作れたと思います。
素早い攻撃からの得点について
我々にとって、ボールを動かすことができるメリットを最大限活かすには、背後のスペースをより速く使うことが必要になってきます。
カウンター攻撃というよりは、ひとつ自分たちのイメージしている長所になります。
2点目の起点になった星選手について
選手たちの判断やイメジネーションを極力制限しないなかで、枠組みを作っていくことを考えています。
彼がそこへ行くドリブルすることを伝えたわけでも、意識させているわけでもありません。
相手を踏まえて、自分たちが使いたい戦術的ないくつかのスペースを、その目印としてトレーニングで共有するという風にしています。
うまくお伝えするのが難しいですが、選手たちがよくやったと思います。
就任してからの期間での成果について
普段の練習がゲームに必ず出てきます。
選手たちにロッカールームから試合に送り出す前に言ったことが「いつも100%でトレーニングしているから、この状況で100%出すのは容易だ、ただゲームなので、それをもう一歩ハードワークすることができたら120%になる」ということです。
それが出てきたのではないかと思います。
ただこれでいいとは思っていませんし、選手たちももっとできると思っているはずです。
今日の勝利は日々のトレーニングの成果です
無失点で終えた守備陣について
前線の選手がロッカーに戻ったら「無失点は大きい」と言っていました。
守備の選手は「3点取ったのが大きい」と話をしていました。
チームとして非常にお互いをリスペクトしながら、グループとしてたくましくなってきたと思います。
五領淳樹 選手コメント
立ち上がりが悪くしんどかった中でそこをなんとかゼロで抑えられたことで、そこから自分たちのペースで前半で2点取れたことでチームとしても楽になったし、その後もやりやすくなりました。
前節は後半1失点しましたが、逆に今節は後半に1点取って、無失点で勝てたことはチームとしてレベルが上がったし、次につながると思います。
序盤の課題について
最初いかに相手陣地でボールを持つかが大事ですが、そこを弾き返せずにこちら側でボールを持たれることが多くなりました。
最初はもっとシンプルに相手の背後をひっくり返すボールを蹴っても良かったのかもしれません。
そこは修正点として次につなげられればと思います。
1点目のアシストについて
(米澤)令衣が正直疲れていた部分はあったみたいです。
けれど僕から見たら令衣がフリーで抜け出せるところが見えたので、こちらから呼んだら、「行かないといけない」という気がしたらしいです。
彼のスピードだったら絶対いけると思ったので、背後に落とすイメージで後は令衣がしっかり決めてくれました。
2得点のアシストについて
決めてくれた(端戸)仁がすごかったということです。
あの場面でも外から中へカットインしてクロスを入れることに対して、相手が弱いとミーティングで言われていました。
あそこで自分は左足で持つことが得意なので、それがゴールにつながったのは良かったです。
何よりチームとして入れることができたゴールです
相手のスペースを活用できたこと
1週間の練習の中で今日試合に来れなかったメンバーも対戦相手を想定して、前から奪いに来る、するとどこが空くかということを練習から対策できていました。
いざ本番になって相手が来た時に自分たちは「あそこが空いているよね」と、試合前から認識できていることは大きかったです。
チーム全員、今日来れなかった選手も含めての2連勝です。
また1週間のなかでポジション争いがあり、相手を想定して、メンバーに入れなくてもしっかりとやることをチーム全体としてできています。
そこを継続してやれればいいと思います。
サイドバックのプレーについて
(星)広太とヒロ(野嶽寛也)の2人は相手を1枚ドリブルではがせるのが長所ですし、そこではがすことが相手がどんどんズレていって、どんどんスペースが空くことがあります。
広太とヒロ頼みではありませんが、そこがひとつの武器になっているのは確かです。
前節もそうですし、彼らのスペースが空いていることをチームとして認識できています。
もちろん相手が分析してくれば違うことをしなければいけませんし、彼らを使える時は使ってできればいいと思います。
無失点勝利について
僕は途中で交代することが多いですが、ベンチに退いてからも常にゼロでいこうと声をかけています。
ゼロで抑えたい気持ちはみんないっしょですが、相手も点を取りたいなかで、今日はしっかりゼロで抑えて追加点を取れた、いい試合でした。
だからこそ、次のホーム戦しっかり勝たなければなりません。
米澤令衣 選手コメント
なかなかゴールを取れていなかったので、やっと取れてホッとしています。
得点の場面について
裏に抜け出した瞬間から取れそうだとは思いました。
あの瞬間は疲れていましたが、(五領)淳樹さんから声をかけられて、スペースも空いていたので走ったら良いボールが来ました。
抜け出した瞬間からはすごく落ち着いて決めることができました。
移動の影響について
ちょっと体は重かったのですが、やるしかありません。
そしてそういう時ほど勝てるみたいなことが今までもありましたし、何より全員が闘った結果の勝利です。
相模原のプレスへの対応について
前半立ち上がり、押し込まれる展開でしたが、そこをしっかり我慢できたし、ゼロで抑えられました。
そこから徐々に自分たちのペースに持っていけました。
我慢できたことが良かったです。
トレーニングから攻撃時のスペースの共有、誰がどこに入るかは確認できています。
今まで積み重ねてきているものが試合に出ていると思います。
大島監督になってからの変化
奪われた瞬間にしっかり切り替えて、違う選手がボールにいくということをトレーニングからやっていますし、監督もそこを強く求めています。
切り替えが武器になりつつありますし、チーム全体として意識高くできているので、続けていきたいです。
次節と昇格に向けて
3連勝するしかないと思うので、また勝てるように準備したいです
昇格が見える位置には何回もいますが、1試合1試合闘うことが大事です。
目の前の試合に勝つことを続けられればと思います。