【企画事業部】「コロナ禍を経て」
みなさま、こんにちは。
今回は、セキュリティを担当する企画事業部・冨成が、コロナ禍で変わってきたスタジアムの様子を振り返っていきたいと思います。
入社した2020年、日本全国にコロナウイルス感染症が蔓延し、
Jリーグも開幕してすぐ中断、鹿児島が所属するJ3リーグも開幕することが出来ず延期を余儀なくされました。
その後2020年6月末から何とかリーグ戦が開幕、
そして7月5日ホーム開幕となる讃岐戦を迎えることが出来ました。
しかしそこには選手たちを応援・後押しするファン・サポーターの姿はなく『無観客試合』という形でのスタートとなりました。
僕にとってはクラブ職員となり初めてのホーム戦、
みなさんと共に選手の後押しをと気持ちを新たに挑んだシーズン。
はじめにしていた仕事は、スタジアムにお客さんが来てないか、
選手のバス待ちなどしていないか、そんなことを見てまわる仕事でした。
通常であれば、皆さんに「是非スタジアムへ」と言うところを、
「スタジアムに来ないでください」最初にお願いしたのはそんな内容でした。
もちろんその時には大事な仕事ではありましたが、試合中スタジアムのまわりを監視しながら、「なにやってんだろうな」と思ったのを今でも鮮明に覚えています。
田辺選手(現ロアッソ熊本所属)がゴールを決め勝ってくれたのがせめてもの救いでした。
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そして第4節から有観客となりましたが、以前のように大声援とはいかず、
静かなスタジアムでの試合となりました。
その後なんとか2020シーズンを終え、ホーム最終戦は3990名となり、
開幕時に比べれば、お客さんが戻ってきた印象でもありました。
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2021、2022シーズンも変わらずプロトコルという名のルールが続き、
マスク着用や検温・手指消毒などルールも多く、声も出せない中での有観客での試合となりました。
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選手を後押ししたい、ゴールが入れば盛り上がりたい、そんな当たり前のことが出来ないもどかしさがこんなにもあるのかと、感じたシーズンでした。
ただ多くのルールを決めてお願いするのは我々ですが、それをしっかり守ってきてくださったのはみなさんです。
みなさんのご協力がなければ、そもそも試合を開催することすらできませんでした。
もどかしい気持ちは我々よりあっただろうにそんな気持ちをぐっとこらえ、試合運営にご協力いただいたみなさんにはこの場を借りて感謝いたします。
本当にありがとうございました。
そしてそんな皆さんのご協力のおかげで、ついにこの日がきました。
みなさんも覚えているはずです。
2022年8月14日ホーム松本山雅戦
コロナ禍になって初めての「声出し応援」が解禁となりました。
一部エリアではありますが2年半ぶりの声出し応援がスタジアムに帰ってきました。
あの時の感動は忘れることはないでしょう。
自分のチャントを初めて聞く選手、スタジアムで初めて声を出して応援するお客様、
始めて応援を聞くお客様、
それぞれがそんな『初めて』の体験をした日にもなったと思います。
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そして2023シーズン、開幕時には少し残ってはいましたが、
コロナウイルス感染症の位置づけも5類となり、制限もなくなりJリーグのプロトコルもなくなりました。
声を出しての応援、人数制限もなし、ゴールが決まれば隣の人ともハイタッチが出来る
そんな当たり前が戻ってきました。
当たり前ではありますが、とてもうれしい光景です。
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最近よく聞く「コロナ前に戻る」という言葉、
意味合いとしてはわかりますが、それじゃいけないと私は思います。
コロナ前から応援して下さっている方、
コロナ禍になってから応援して下さっている方、
今はそんな方々が混在しているスタジアムです。
僕が選手だったことを知らない方も多いかと。。。
だからこそコロナ前に戻るのではなく「コロナを経てさらに前へ進み続ける」
これが大切なのではないかと思っています。
30周年を迎えたJリーグ、
その新しい時代を作っていくのは、そんな「今」を応援しているみなさんです。
今まで以上の熱量で、今シーズンも進んでいきましょう。
その熱量に負けないくらいのクラブへの想いと情熱で私も頑張ります。
共に高みへ!!
ITADAKI SOUL
鹿児島ユナイテッドFC
企画事業部 冨成 慎司